プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

非婚ノ国-前人未到の社会を作る日本人(と韓国人)

12月29日、厚生労働省国立社会保障・人口問題研究所の発表に基づき、2020年時点の日本の50歳未婚率(生涯未婚率)は「男性28.25%・女性17.81%」となったことが集計された。 (⇒ 東京新聞 2022年12月29日記事:50歳未婚率が急上昇 20年は男性28%、女性17%)…

「マスクは日本の文化です」:伝統固有文化の新生と定着

2022年も終わろうとしているが、2022年の世界最大のニュースと言えば、やはりロシアによるウクライナ侵攻である。 では日本での最大のニュースは何かと言えば…… これは実に選定に困るのだが、単発のニュースではないものの、私としては「マスク文化の定着」…

飯能市一家惨殺事件-変な奴リスクと「狂人無罪」「狂人防犯」

12月25日、埼玉県飯能市美杉台の高級?住宅街の自宅で、アメリカ国籍の男性とその妻・娘の3人が、ごく近所(60m程度の距離)に住む40歳の男にオノ又はハンマーで殺害された。 全員、顔の見分けも付かないほど激しく叩かれての惨殺であった。 そして彼、1年前…

児童性的虐待で幽体離脱は起こるのか-超常現象の実在性

児童の性的虐待、特に父親による娘への性行為というのは、おぞましいことこの上ない行為―― 常人には想像もつかない、何でそんなことが起こるのか理解できない行為と思われながら、 しかし現実の世の中ではしばしば起きていることとされる。 その児童虐待に関…

神奈川県茅ケ崎市で、副業で不動産経営していた55歳男性が、50歳の男に自宅玄関で刺殺された。 この殺人者は、被害者の所有するマンションの家賃滞納により今年1月に被害者に提訴され、10月に大阪簡裁により退去判決を言い渡されている。 家賃・共益費は月4…

長野市・廃止公園存続の署名活動開始:苦情1世帯との直接対話と代案はある?

例の「たった1軒の(しかし18年間に及ぶ)苦情で廃止」が決まった、長野市「青木島遊園地」―― この何でもない公園(しかも正式の公園ではない)は一躍全国区の有名スポットになってしまったが、その廃止に反対し存続を求める署名活動が、立ち上げられたとい…

「スポーツ有害論」:スポーツは人と世の中を悪くする?

スポーツは人の社会性を良い方に向上させない、という調査結果が紹介された。 (⇒ プレジデントオンライン 2022年12月20日記事:「スポーツは人格形成に必ず役立つ」はウソである…「アスリートほどルールを軽視する」という衝撃データ) ハッキリ言うとこれらの…

ヨドバシカメラ入居に豊島区長「反対嘆願書」-アニメイトならどうなのか?

西武池袋本店の改装について、その1階にヨドバシカメラが入居する方針となった。 これに対して12月5日、豊島区長は異例にもそれに反対し「断固やめてくれ」との嘆願書を㈱西武ホールディングス社長あてに発出した。 そんなことになったら今までの顧客も富裕…

「萌え絵広告」を公共機関がやったら憲法的に擁護されるか?

JR大阪駅に、対戦型麻雀ゲーム『雀魂』(じゃんたま)とテレビアニメ『咲-Saki-全国編』がコラボした“萌え絵”広告が大々的に張り出され―― それに立憲民主党の(前衆議院議員)尾辻かな子 氏が「こんな性的な絵を街中に張り出していいのか」とツイートしたこ…

家賃保証会社「滞納追い出し条項は違法」判決-ますますリスキーな賃貸業

12月12日、最高裁は「入居者が家賃を2か月滞納したら、その部屋を明け渡したとみなす」という家賃保証会社の「追い出し条項」を違法とする判決を出した。 (⇒ ニッポン放送 2022年12月13日記事:家賃滞納「追い出し条項」違法 最高裁が初判断 「逆に、借りに…

「アメリカ中年黒人女性の未婚率44%」の衝撃-先進国民の結婚離れ

アメリカの精子バンクでは、黒人男性の精子の登録が極端に少ないそうである。 (⇒ クーリエ・ジャポン 2022年12月14日記事:黒人の精子が一瞬で完売する理由──なぜ黒人ドナーの争奪戦が起きているのか) そのこと自体はたいがいの日本人にとっては「ふーん」…

ナスカの地上絵「マンガ」新発見-やっぱりこれはお地蔵さん?

マヤ文明とナスカの地上絵は、「古代文明の不思議」界における男のロマンの二大巨頭である。 どちらもここ数年、次々と新しい発見が続いている。 中でもナスカの地上絵の方は、ドローンとAIの活用により百点単位で新発見がなされている。 そしてこのたびも、…

独「陰謀論」クーデター未遂事件-ドイツ右翼の伝統は今も

12月7日、ドイツ警察は政府転覆のクーデター容疑で、貴族の末裔「ハインリヒ13世」71歳・極右組織「ライヒスビュルガー」関係者・元軍人・ロシア人女性・陰謀論「Qアノン」信奉者ら25人を逮捕した。 彼らは連邦議会議事堂を襲って政権奪取を画策し、新政府樹…

「子どもの声がうるさい」クレームで公園廃止-殺人は未然防止された?

長野県長野市青木島町大塚の「青木島遊園地」という名の公園が、「たった一人のクレームに屈して」廃止された、という実に小さな事件が、大きな反響を呼んでいる。 「子どもの声がうるさい」というクレームをたった1軒――しかし18年間も――入れ続けてきたのは…

福岡県大任町「ヤクザが素麺売りに来る」から入札結果非公表

「筑豊地域」と言えば、日本人なら知らない人が少ないくらいの「ヤクザのメッカ」とされている。 本当は神戸市や大阪市の方がそれに当てはまるはずなのだが、しかし「筑豊地域」という言葉の響きには、どこか独特の“輝き”がある。 おそらく日本人の多くは、…

「感動・共感フェチ」-スポーツ国粋にわかファンのキモさ

サッカーのカタールW杯で、日本は優勝経験国のドイツに続きスペインをも撃破して決勝トーナメントに進出した。 その一方、コスタリカには敗北している。 これらについて(いまさらながら)クローズアップされているのが、「手のひら返しのにわかファン」問題…

宮台真司教授襲撃事件-「有名人殺し」の時代到来か

11月29日午後4時15分ごろ、東京都立大学の南大沢キャンパスで、同大学教授で社会学者の宮台真司 氏(63歳)が男に首と背中を切り付けられ重傷を負った。 宮台氏は病院に搬送されたが、幸いにも命に別状はないとのこと。 これを書いている時点で、身長180セン…

ロシアの戦争対象はウクライナでなく日本だった?-いつまで続く歴史ネタ

これは驚くべきニュースである―― なんでもロシアは、ウクライナ侵攻(2022年2月)よりずっと前の2021年の夏に、日本を攻撃する準備を進めていたという。 それはロシア連邦保安庁(FSB)の内部告発者からのメール情報を、ニューズウィーク誌が入手した特ダネ…

サウジ、サッカーW杯で大金星挙げて翌日は休日に-西欧化とイスラム原理主義

11月22日、サッカーワールドカップでサウジアラビアが(優勝候補の一角である)アルゼンチンを破り、大金星を挙げた。 これを受けてサルマン国王(は高齢なので、実質トップのムハンマド王太子)は、翌23日を急遽休日にすることを決めた。 これは日本では、…

日本「先進国陥落」間近は歴史の必然ではないか?

野口悠紀雄 氏と言えば、日本悲観論者の巨頭である。 あるいは、警鐘乱打者の巨頭と言った方がよいか。 その野口氏の新著タイトルは、まさに面目躍如と言うべきか集大成と言うべきか、『日本が先進国から脱落する日』(プレジデント社)というものである。 …

ロシア、ウクライナ軍「進攻」防御に転換か-クソの役にも立たぬ超兵器

11月9日、ウクライナに侵攻中のロシア軍は、補給問題などを理由にドニエプル川東岸への撤退を決めた。 これによりウクライナ南部のへルソン州の州都であるヘルソン市は、もう少しでウクライナ軍が完全奪還することになった。 そしてこのヘルソン市は、ウクラ…

キムタク信長の勝者総取り「一将功なって万骨枯る」

11月6日、岐阜市で例年行われる「ぎふ信長まつり」に、俳優の木村拓哉(キムタク。49歳)が信長役として参加した。 それがものすごい効果となり、来場者は過去最高の46万人(抽選漏れ含め62万人)にも達した。 もう、文句のつけようのない大成功イベントであ…

「痴漢は日本の文化」は正しい-性嗜好の人類学

10月8日のabemaTV『BAZOOKA!!! #17』で、水原希子が 「痴漢って日本独特の文化だよね。他の国はないから」 などと発言し、 “根拠なく(他の国でも痴漢はあるのに)日本を貶める反日言説” みたいな批判をされているという。 (⇒ web女性自身 2022年11月1日記…

梨泰院ハロウィンの惨劇-「密集イベント災害」の時代

10月29日夜10時頃というハロウィン前夜、ソウルの梨泰院(イテウォン)が仮装した若者らで大混雑した末に連鎖転倒し、今のところ153人の死亡(圧死)が確認されている。 そのほとんどが10代・20代の若者で、うち2人は日本人女性である(10代1人、20代1人)。…

餃子の王将社長射殺事件の容疑者逮捕-「タバコの吸い殻が決め手」ズッコケ解決

超有名外食チェーン「餃子の王将」の社長がその本社前で射殺されるという2013年12月の事件は、近年では日本屈指の未解決事件であった。 しかし10月28日、警察はその容疑者を逮捕した。 容疑者の男(56歳)は北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」――の2次団…

裁判所の「記録廃棄罪」-酒鬼薔薇聖斗・NEVADA少女の事件記録全廃棄

たぶん世間ではそういう扱いはされないが、今年一番のビッグニュースと言える「事件」を神戸新聞が報じた。 かの超有名な、未成年少年少女による殺人事件―― 「少年A」もしくは「酒鬼薔薇聖斗」事件(神戸市1997年)、 「NEVADA少女」事件(長崎市2004年) の…

ドリフ仲本工事死去-「この人はいつどうやって死ぬ」とわかって見るアーカイブ

10月19日、ドリフターズのメンバーの一人、仲本工事が亡くなった。享年81歳。 死因は、前日に横浜市の横断禁止の交差点を横断中、車にはねられたことだった。 これでもう、ドリフのメンバーで残るのは加藤茶・高木ブーの2人だけとなった。 仲本工事と言えば…

明石市長の泉房穂氏、暴言で退任表明-有能者の「DV気質」

明石市長の泉房穂 氏(59歳)と言えば、日本で最も賞賛される自治体首長であるとともに、日本一の「お騒がせ市長」でもあった。 明石市の人口を増加させ、特に子育ての面で日本ナンバーワンにした(と言うイメージを、少なくとも日本人に抱かせた)一方、 度…

ロシア究極最終兵器「ポセイドン」…があってもウクライナに勝てないの巻

まるでノストラダムスの大予言(の解釈)のようにセンセーショナルなニュースが、ミリオタのブログではなくFNNで報じられた。 ロシアが究極最終兵器とも言うべき「ポセイドン」なる原子力核魚雷を開発中で―― その最大100メガトンの威力は「放射性物質を含む…

40代男性の4割が未婚-地元に留まると結婚できない?

新潟県南部に「妻有」という地域があり、十日町市・津南町の2自治体で構成されている。 そこでは、「妻有新聞」というローカル紙が週1回発行されている。 こう言っては大変失礼だが、かなり田舎の地域であると察せられる。 しかしそんな地域で地元に根差した…