1月3日(日本時間18時過ぎ)、アメリカのトランプ大統領は自身のSNSで、ベネズエラへの軍事攻撃を成功させたうえマドゥロ大統領夫妻を拘束して国外へ連行したと発表した。
(⇒ FNNプライムオンライン 2025年1月3日記事:【速報】トランプ大統領がベネズエラ攻撃「成功裏に完遂した」マドゥロ大統領と夫人を拘束し国外へ連行したとも)
アメリカがいやしくも主権国家を攻撃し、その大統領を捕虜にする。
これは確かに大ニュースではあるのだが、しかし多くの人は「またか」とも思うだろう。
なぜなら、これは「あの」トランプ大統領ならいかにもやりそうなことだからというわけでもなく――
アメリカが中南米の国を攻撃してその指導者を失脚させるというのは、昔から何度となく繰り返されてきたことだからである。
それはまるで、伝統行事や恒例行事とさえ言える。
最も有名かもしれないのは1989年の中米パナマ攻撃で、このときは(日本人にはなぜかとても覚えやすい名前の)独裁者ノリエガ将軍が没落した。
今回もそれとほとんど同じようなことをしているため、トランプ大統領にとっても攻撃のハードルは格段に低かったろう。
いや、冷戦たけなわの頃のアメリカはペルーでさえも政権転覆介入を行っていたのだから、今回のベネズエラ攻撃は「かわいいもん」であり、まさに自宅の裏庭で焚き火する程度の感覚なのかもしれない。
そしてこれは賭けてもいいが、今後もアメリカの中南米政権転覆行動は続くだろう。
それはアメリカの宿命というか、本当に恒例行事なのだろうと私などは思っている。
つまり今回の件は、決してショッキングな目新しいことでもないのだが――
しかし米軍が21世紀の今でも、少なくとも南米北部までであれば軍事介入して政権を取り替えることを実施したという事実は、(これもいつも言われることだが)ロシア・中国・北朝鮮らのレッドチームにはいささか圧力にはなるのだろう。
もちろん、どうせ日本はこのアメリカの行動を「支持」するしかないのだし、日本にとっての意義はレッドチームへの牽制ということくらいしか見いだせないのが実際のところである。
とはいえ、本当にレッドチームへの牽制の意義が出てくるのは、アメリカがこの恒例行事たる中南米以外の地域で行動を起こすことなのであるが……