プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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NY市長選マムダニ勝利に「トランプ後」の大反動を見る?

 11月5日、アメリカの首都とよく間違われるのも不思議ではない大都会ニューヨークの市長選は、民主党のゾーラン・マムダニ氏(34歳)が当選する結果で終わった。

 彼はウガンダ生まれの移民で、しかもイスラム教徒。

 前回の大統領選で共和党のトランプ氏に敗れた民主党のサンダース氏の政治的弟子(らしい)とはいえ、選挙前はほとんど無名の候補だったらしい。

 しかしそれがあれよあれよと支持を集めるようになり、選挙中には彼についてトランプ大統領は――例によって激烈な言葉で――「狂った共産主義者」などと呼び、もし当選したら州兵を投入するとかNY市の予算を大幅削減するなどとも言っていた。

 だが、誰でも思うように、それだからこそマムダニ氏は当選したのだろう。

 マムダニを当選させた最大功労者はトランプである、と言ってもたぶん過言ではないだろう。

 さて、これも誰でも思うことだが――

 この選挙結果は、「トランプ後」即ち約3年後のアメリカがどうなるかをかなり如実に示していると感じられる。

 要するにトランプ大統領が退任するか死亡する近未来のアメリカでは、大幅な反動(バックラッシュ)が起きると見こまれるということだ。

 おそらく次の大統領は民主党の候補となり、アメリカは民主党政権となる。

 それこそ今回のマムダニ氏が大統領になることさえあり得る。

 さすがにイスラム教徒がアメリカ大統領になるというのは空想が過ぎる――

 と言いたいところだが、トランプ後の反動というのはそれほど大きいものですらあるかもしれない。

 私はもちろんアメリカ在住者でないのでわからないのだが、「暴君」トランプ王政への反感は、アメリカ国民の間で想像以上に強いのではないかと思われる。

 下手をするとトランプ王政の支持基盤は実のところ「富裕層の白人とプアーホワイトの白人」だけ、プラス陰謀論大好き層だけなんじゃないか?

 と、そんなイメージを持つのも必ずしも浅はかではない気がする。

 そしてアメリカの属国である日本をはじめ世界中の国々は、今度はトランプ後のアメリカ大統領にどうやって擦り寄るか御機嫌を取るかという「外交戦略」の再考を迫られることになるだろう。

 そういうのが外交戦略だというのは実に情けないことと言えば言えるが、しかし事実なのだから仕方ない。

 さて、みなさんはどう予測するだろうか。

 次の大統領は今のヴァンス副大統領が継ぐだろうか、それともマムダニNY市長か。
 
 他の民主党共和党から、今はまだ無名の誰かが急速に台頭するだろうか。

 私としては、トランプ後のアメリカは、トランプと全く正反対の人が大統領になると思う。

 それがいいことか悪いことかは別にして、今の状態から劇的な反動があると思うのである。

 もっともこんなこと、世界中で何千万・何億もの人たちが予想していることだろうが……