プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ディファ有明閉鎖=NOAH事務所・道場移転、定期建物賃貸借権

ディファ有明の閉鎖と建物定期賃貸借契約、NOAH本拠地の移転について

島根女子大生バラバラ殺人事件(臥竜山事件)解決、犯人は死体発見2日後に死亡

島根女子大生バラバラ殺人事件の犯人・矢野富栄。母と交通事故心中する直前の車内の会話は?

リンダ・マクマホン、トランプ政権の中小企業局長に~プロレスと政治の不思議な関係

12月7日、トランプ次期アメリカ大統領の政権移行チームは、WWE(世界最大のプロレス団体)会長ビンス・マクマホン・ジュニアの妻であるリンダ・マクマホン(68歳)を中小企業局長に任命することを発表した。 これについて、感じたことをいくつか。 まず、こ…

キューバのカストロ、ついに死去-「アメリカが最も恐れた男」と「イメージの勝利」

2016年11月25日、ついにフィデル・カストロが死去した。享年90歳。 カストロは、国際社会における「最長不倒翁」だった。彼の名前と「キューバで革命した人」ということだけは知っている人にとって、「え、まだ生きてるの?」と思わせる男だった。 なにせ、1…

トランプ大統領誕生-アメリカ人は「バカ」で「反知性主義」なのか?

ついに、ドナルド・トランプ氏(共和党)がアメリカ大統領に当選した。 世界で最も有名な泡沫候補だった彼が、また投票日直前には対立候補ヒラリー・クリントン(民主党)に対する不利が伝えられていたにもかかわらず、けっこうな差を付けての堂々たる勝利で…

大川小学校津波訴訟の賠償判決と控訴-ポジショントークと「裁判ってそんなもの」

10月26日、仙台地裁(高宮健二裁判長)は、東日本大震災の津波で宮城県石巻市立大川小学校の児童70名(プラス行方不明4名)と教職員10名が死亡した件について―― 石巻市と宮城県に、約14億円の賠償を命じる判決を出した。(請求額は23億円) 理由は、市の広報…

黒石市いじめ自殺少女写真事件の顛末-危機管理と連帯責任

先日書いた、青森県黒石市で「いじめ自殺少女が写った写真が、観光協会写真コンテストで市長賞を授賞しながら取消しになった事件」について―― tairanaritoshi-2.hatenablog.com 10月19日に高樋憲(たかひ けん。58歳)・黒石市長とコンテスト関係者らが記者…

いじめ自殺少女写真の受賞取消しと公開-いいかげん「繋がり」という鎖を断ち切れ

また、いじめ関連のニュースである。 青森県黒石市の黒石観光協会が主催する「黒石よされ写真コンテスト」で黒石市市長賞(最高賞)を受賞した写真が―― その被写体がいじめ自殺した少女のものだったため、受賞取消しとなり激しい批判を浴びているという。 (…

北方領土は廃棄物のフロンティアか?

何か最近、本気で北方領土が返ってきそうな勢いである。 もっとも4島全部が返ってきそうではさすがになく、歯舞群島・色丹島の「小さい2つ」が日露交渉の焦点になっているようだ。 内閣府の北方対策本部のサイトとウィキペディアを参考に、北方四島の概略を…

電通過労死事件と「働いたら負け」の社会

東大卒・24歳の女性が、電通という超大手一流有名企業に2015年4月に入社し、2015年12月25日に自宅の寮から飛び降り自殺した。 約1年前に起こったこのことを、2016年10月7日、三田労働基準監督署が過労死認定したニュースが流れている。 記録に残っている限り…

スウェーデンで徴兵制復活--徴兵制の効用、若い世代へのメリットとは

10月2日付け時事ドットコムのニュースによると、スウェーデンが2018年から徴兵制を復活させるらしい。 同国では2010年に徴兵制を廃止していたのだが、専門家いわく「志願制では質も量も維持できないとわかった」からのようだ。 徴兵は18歳から男女問わず対象…

働くことには危険がいっぱい~或る車掌の飛び降り事件~

また一つ、すぐ忘れられるだろう小さな悲劇が起きた。 ******************************* 9月21日午前11時頃、大阪府東大阪市の近鉄奈良線東花園駅で、電車の運行中止について客から詰め寄られていた男性車掌(26歳)が突然、制帽と制服の上着を脱ぎ捨ててホ…

民進党新代表・蓮舫と都知事・小池百合子――政界に浸透する美人資本主義、美人の持つ「クリック力」

9月15日、台湾との二重国籍問題とかがあったものの、蓮舫 氏(48歳)が民進党の新代表に選出された。 そして8月には、東京都知事に小池百合子 氏(64歳)が当選している。 日本の組織の中でも指折りの組織のトップに相次いで女性が就任したわけだが、本記事…

「人工彼女・人工わが子」の時代――だって、チョンマゲの時代は来たではないか?

近未来の恋人は、自分から「こんなのが欲しい」とリクエストを出して企業に発注するものになる可能性は相当高い。 以前の記事で、「恋愛・結婚はしたくないが自分の遺伝子は残したい」という人間の願いに、結局社会は応えることになるだろうと書いたが―― tai…

3DCG美少女「saya」、何でわざわざブスを創ろうとするものか――美人の需要と供給と

むろん、漫画やドラマと、現実とは違う。 そんなことは言われなくても誰でもわかっている(口に出してもそう言う)ことではあるが―― しかしその手のコンテンツが幼少時から周りに溢れ、大人になってもずっとそのままであるとしたらどうだろう。 美男・美女や…

生身の人間は、コンテンツ内の登場人物に常に劣る。よって身近な人間に惚れにくくなる

現代の男性はどこを見ても何をやっても美人ばかりの環境にある、だから恋愛するなら美人とでなければダメだ/それが当然だと自然に思うようになる―― と前に述べたが、事情は女性にとっても似たようなものだ。 少年少女向けのアニメや漫画、それより上の年齢…

理想の女性像は「美人でバカ」から「美人で頭がいい」へ――ハードルは上がり対象者は減る

かつて男にとって最も好ましい女と言えば、「頭がカラッポな美人」というものであったらしい。 (20世紀前半の海外翻訳小説を読んでいると、登場人物がそんなことを言うシーンにちょくちょく出くわす。) しかし、今の男は違う。 「自分より頭がいい、学歴が…

「結婚しない原因は、相手に求める水準が高すぎるから」の意味

ニッセイ基礎研究所というところは、いろんな社会事象について精力的にレポートを発表している民間機関である。 (もちろん母体は、保険会社の日本生命だ。) つい先日も、『「未婚の原因はお金が足りないから」という幻想』というタイトルのレポートがサイ…

こち亀連載終了の衝撃 また一つ、昭和が終わる

9月3日、週刊少年ジャンプにおける『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)の連載が終了することが発表された。 9月17日発売のジャンプ第42号で最終回となり、同日発売のコミックス第200巻が最終巻になるという。 まさに衝撃・電撃発表であるが、もちろ…

感動ポルノ、本物ポルノ。創作物は全て「感動」というウケを狙う

ようやく涼しくなってきたので、ブログを書ける頭の状態になったようだ。 8月28日のNHK教育テレビ(Eテレ)の番組「バリバラ」が、「検証!『障害者×感動』の方程式~笑いは地球を救う~」と題して生放送したのが話題になっている。(「大反響を呼んでいる」…

天皇陛下「お気持ち表明」―反天皇思想71年目の敗北と、ネオ国学興隆の時代

8月8日15時、天皇自らが読み上げる「お気持ち」ビデオメッセージが、NHK・民放テレビ全局をはじめあらゆるメディアで流された。 内容は(もちろんはっきりとは言わないが)生前退位の意向を強く思わせるものであったが、ここではそれについて全く触れず、た…

千代の富士、61歳で死去―されどウルフマンは死なず

現・九重親方、現役時代の四股名・千代の富士、本名・秋元貢(あきもと みつぐ)氏が、7月31日に膵臓ガンで死去した。享年61歳。 私以外にも驚いた人は多いはずだが、この人、まだ61歳だったのである。 日本人の平均寿命を考えればあまりにも若い死であり、…

ヒトラーと植松聖―悪の大人気キャラ、悪魔崇拝の守り本尊

相模原市の障害者施設大量殺人事件の犯人・植松聖(うえまつ さとし。26歳)は、2月下旬の緊急措置入院中、病院のスタッフに「(自分には)ヒトラー思想が降りてきた」と話したそうである。 その前、2月19日から20日にかけての神奈川県警津久井署員との面談…

相模原市・障害者施設襲撃事件―戦後最悪の大量殺人と「人生=ババ抜き」説 その2

さてこういう事件が起こると、必ずや施設側や警察の対応が問題視される。 「防ぐことはできなかったのか」という(批判としか受け取られない)問題提起がなされる。 しかし報道を読む限り、かなり迅速で適度な対応を取っているように感じられる。 退院措置に…

相模原市・障害者施設襲撃事件―戦後最悪の大量殺人と「人生=ババ抜き」説 その1

7月26日深夜2時~3時頃、一人の男が障害者施設「神奈川県立津久井やまゆり園」に侵入し、入所者19人を殺害・26人を負傷させた。 男の名は植松 聖(うえまつ さとし)26歳、元この施設の職員。 勝手知ったる建物での犯行であること、相手が無抵抗の障害者であ…

トルコ・クーデター未遂事件と日本国憲法前文

7月15日夜、トルコ軍の一部がクーデターを起こしたがアッという間に失敗、市民・警察官161人が死亡した他、反乱兵104人が殺害されたそうである。 これを書いている今現在、同国エルドアン大統領はクーデター派と見なされたおよそ6000人を拘束、黒幕と見られ…

フランストラックテロとイスラム国呼称問題、精神不安定犯罪者の尻馬に乗るイスラム国

本当はプロレスの話を書きたいのだが、世の中でいろんなことが次々起きるのでそれもままならない。 7月14日夜、保養地・観光地として有名なフランスのニースで、チュニジア出身のモハメド・ラフエジ・ブフレル(31歳)が25トン(!)トラックで意図的に人混み…

天皇陛下、「生前譲位」の叡慮 ― 現代は「戦後幕府」の幕末か?

私にとっては、ものすごいタイミングでの大ニュースである。 (とはいえ、興味のない人にとってはどうでもいいニュースに違いない。興味がなければ何のニュースでもそうなる。) つい昨日と今朝、天皇がらみの2本の記事を書いたばかりのところだからだ。 (⇒…

「戦後幕府」の終わりと「2050年の神武天皇」

だいたい『古事記』『日本書紀』に記された日本神話は“天皇家の権威を高めるため作られた”と言われるものの、それを疑わせる記述もバンバン出てくる。 天皇家の最高神である天照大神(アマテラスオオミカミ)は、弟・スサノオの乱暴に怒り怖れ、天岩戸(あま…

三原じゅん子と“池上無双”―「神武天皇実在論」はトンデモ話なのか

7月10日の参院選では、大方の予想どおり与党(自民党)が大勝した。 そしてテレビ東京の選挙特番で、またも池上彰(65歳)による“池上無双”が展開されたとのこと。 神奈川選挙区で当選した“自民党の中でもガチガチの保守派”三原じゅん子(51歳)から、「神武…