プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

プロレス

ムツゴロウ・畑正憲 氏死去-アナーキー動物愛護家は天寿を全う

4月5日、「ムツゴロウ」こと畑正憲 氏が死去した。享年87歳。 動物愛護家として日本で知らぬ者もないほど有名ながら、伝え聞く話によれば、実にアナーキーでハチャメチャ波乱万丈の人生・生活を送ってきたことを考えると、驚くべきほどの長寿に感じる。 これ…

スポーツ観戦コスパ論-プロレスが100年前に通った道

今、「若者の**離れ」というフレーズを見ない日はない。 若者は車の所有から離れ、恋愛から離れ、結婚から離れ、合コンからも離れ、まるでこの世の全てから遠ざかっていくような感じである。 そして、決まってその理由として挙げられるのが「コスパ」とい…

テレビや記事で「これはプロレス」と聞いたとき思うこと

テレビニュースでもネット記事でも、「これはプロレス」という言葉はちょくちょく聞く(目にする)。 どうも世の中では、本物のプロレスのリング外でも頻繁にプロレスは行われているようだ。 特に、国内政界や国際政治の舞台ではかなり盛んらしい。 もちろん…

コロナ猛威と「国民に拒絶されるオリンピック」

年の瀬も迫った12月26日、東京都では新型コロナウイルスへの新規感染者が949人と過去最多に上った。 また同日には、主にイギリスで出現した「さらに感染力の強い」変異種への感染者が、初めて日本国内でも確認された。 冬になって空気が乾燥してくると、コロ…

芸能界&プロレス界に感染拡大-2019年以前の映像は、「時代劇」になるかもしれない

8月15日は終戦記念日。 しかし今年は終戦記念日どころじゃないというのが、一般的な日本人の共通認識ではなかろうか。 コロナ感染拡大の第二波は、第一波より明らかに大きく悪化している。 特にその印象を強めたのは、8月13日~15日に明らかになった、芸能人…

木村花のネットいじめ死が世界的反響-SNS規制法「キムラハナ法」はできるか?

日本の女子プロレスラー・木村花(22歳)が、SNSによる罵詈雑言・誹謗中傷により自死したニュースは…… 日本の著名人らが大勢反応するどころに留まらず、世界的な反響を呼んでいる。 外国の大手メディア、「フォーブス」「ワシントンポスト」「BBC」「Sport1…

「バチェラー・ジャパン」やらせスクープ-リアリティ・ショーは「リアルなショー」のことである

アマゾンプライムビデオでトップクラスの人気を持つという「バチェラー・ジャパン」を、しかし私は見たことがない。 主題に興味がないからである。 それはそれとして、「台本なし」を謳うその番組に実は「やらせ」があったことを、例によって文春砲こと週刊…

「プロレス技」という虐待イジメ報道記事の定型句について

千葉県野田市で小学4年生の娘を虐待死させた父親について、母親の方の供述による虐待過程を書いた記事が報じられている。 www.sankei.com tairanaritoshi-2.hatenablog.com 一読して思うのは、この父親が「陰険な狂人」と呼ぶにふさわしい人物であることだろ…

港区南青山住民は児童相談所がお嫌い?-「鼻持ちならぬ階級意識・差別主義・ヘイトスピーチ」と言われるに違いない話

前から報じられていたことだが、東京都港区が南青山に造ろうとしている仮称「港区子ども家庭総合支援センター」(児童相談所などの複合施設)が、周辺住民の反対で難航しているらしい。 そして12月14・15日に区が開いた説明会では、延べ300人が集まって立地…

BTS(防弾少年団)のナチス帽子でユダヤ人団体が謝罪要求-しかしプロレスとアニメは許される?

韓国の男性アイドル歌手グループ・防弾少年団(BTS)が「原爆Tシャツ」を着ていたというので日本人から反発を喰らったのはつい最近のことだが―― 今度は彼らが「ナチス(のSS=悪名高い親衛隊)の徽章付きの帽子」をかぶっていた、 ナチスの鉤十字(逆卍)に…

韓国・徴用工勝訴判決で新日鉄住金に賠償命令-法を司る裁判所こそ「治外法権」及び「大仁田厚の引退論法」との類似

10月30日、韓国の大法院(最高裁)は、第二次大戦中に日本に徴用された工員4人の訴えについて―― 1人当たり1億ウォン(1000万円)の支払いを、新日鉄住金(昔の新日本製鉄)に命じる判決を下した。 もちろん日本政府はこれを厳しく批判し、駐日大使を呼んで抗…

大坂なおみvsセリーナ・ウィリアムズの「テニスプロレス」-日本代表の快挙に沸くこと自体が国粋主義で純血主義?

9月8日(日本では9日)に行われたテニスの全米オープン女子シングル決勝戦で―― 日本代表の大坂なおみ(20歳)が女王セリーナ・ウィリアムズ(36歳)を下して優勝、男女を通じて日本人初となる4大大会制覇のグランドスラムを達成したとのこと。 これで日本(…

日本大学アメフト部監督、関西学院を「かんさいがくいん」と読む/現地では誰一人気づかなかったという怪

例の殺人タックル問題で、日本大学アメフト部の内田正人監督は―― 関西学院大学側へ謝罪したこと、自身が監督を辞任することを表明した。 ところがその取材の場で、「関西学院」を少なくとも三度「かんさいがくいん」と言ったことでまたまた叩かれることにな…

日本大学アメフト殺人タックルで関西学院大学クォーターバックが大怪我-なぜそんなに勝ちたいのか、スポーツや部活に意味はあるのか?

5月6日に行われた関西学院大学と日本大学(どちらも大学アメフトの名門)のアメフトの試合で―― 日大側の選手が関学側のクォーターバック(チームの司令塔みたいな役)に背後から殺人タックルを仕掛けて全治3週間の大怪我を負わせたことが、問題になっている…

カープの鉄人・衣笠祥雄氏死去-一流「野球レスラー」の早すぎる死

4月24日、元広島東洋カープの選手で「鉄人」と称された衣笠祥雄 氏が死去したとカープが発表した。享年71歳。 70歳と言えば、「まだ若い」と思われる時代である。 そしてこの人が死ぬなんてこと、正直私はイメージしていなかった。残念である。 www.yomiuri.…

「女は土俵に上がるな」-大相撲のオワコン化と「女子大相撲」を否定する国民の女性差別心

4月4日の大相撲舞鶴巡業で、土俵上で挨拶していた舞鶴市長の多々見良三(67歳)氏がくも膜下出血で倒れ、その救助のため土俵上に上がった女性らに対し、「女性は土俵から下りてください」とのアナウンスがされた。 しかも女性がその場から下りた後、土俵上には…

坂口憲二、難病で芸能活動無期限停止-坂口征二・坂口征夫は「格闘家」なのか?

あのビッグ・サカこと坂口征二の次男である坂口憲二が、国指定の難病である「特発性大腿骨頭壊死症(とくはつせいだいたいこっとうえししょう)」であると公表、所属事務所のケイダッシュを退社し芸能活動を無期限停止するとも発表した。 www.oricon.co.jp w…

オーストリアで世界最年少首相(31歳)誕生へ-左派という「戦後幕府」が飽きられた世界的幕末時代

10月15日のオーストリア下院(日本で言う衆議院)選挙で右派・国民党が第1党となり、その党首セバスティアン・クルツ氏(31歳)が首相に就任する見通しらしい。 たった31歳で国の指導者(オーストリアには大統領がいるが、ドイツのように象徴的な存在である…

社会学者・古市憲寿「現金は汚いから使いたくない。使ってる人は頭が悪い」-“学者病人”と亡国の予兆

社会学者の古市憲寿(ふるいち のりとし。32歳)が、テレビ番組で 「基本的に現金は汚い。汚いものには触れたくないから、できるだけ電子マネーで払うようにしている」 「今時コンビニで現金を使うのは頭が悪い」 と発言して話題になっているようである。 ne…

超新星・藤井聡太の旭日昇天と「神武以来の天才」加藤一二三の引退-天才のくっきり過ぎる世代交代

先日の記事で大間違いを書いてしまった。 「将棋」と書くところ「囲碁」と打ち込んでしまったのだが、何でこんな間違いをしたのかわからない。 書き直しましたので、載せておきます。どうもすみませんでした。 (⇒ 2017年6月18日記事:将棋・藤井四段の語彙…

プロレス実況アナ「籠池理事長は国会で何を語るのか?」

森友学園が豊中市の国有地に4月開校を目指していた“瑞穂の國記念小學院”は、大阪府が不認可にした。 (そして、実際の入校予定者はたった5人だったようである――こんな騒動になってから入学辞退した人が多数に及ぶとしても、あんまりな人数だ。) 3月16日には…

リンダ・マクマホン、トランプ政権の中小企業局長に~プロレスと政治の不思議な関係

12月7日、トランプ次期アメリカ大統領の政権移行チームは、WWE(世界最大のプロレス団体)会長ビンス・マクマホン・ジュニアの妻であるリンダ・マクマホン(68歳)を中小企業局長に任命することを発表した。 これについて、感じたことをいくつか。 まず、こ…

モハメド・アリ“ザ・グレーテスト”死去 グローバルボクサーと猪木vsアリ戦の記憶

本ブログ【プロレス・格闘技編】で記事を書いたが、モハメド・アリが6月3日に死去した。 アリの死は社会的現象でもあるので、この【社会・ニュース・歴史編】でも書いておこうと思う。 (スカパーのCNNニュースでもかなり時間が割かれている。いや、ずっと流…

白鵬、プロレス転向説

2016年3月27日の大相撲春場所千秋楽で、横綱・白鵬(はくほう)が「変化」で横綱・日馬富士(はるまふじ)を破り、36回目の優勝を決めた。 私は相撲を全然見ない人だが、「変化」とは「相手の体を受け止めずに躱(かわ)し、そのまま相手を土俵外に出すに任…