8月15日は終戦記念日。
しかし今年は終戦記念日どころじゃないというのが、一般的な日本人の共通認識ではなかろうか。
コロナ感染拡大の第二波は、第一波より明らかに大きく悪化している。
特にその印象を強めたのは、8月13日~15日に明らかになった、芸能人4名の「まとめて感染」事例だろう。
即ち、
●ココリコ・遠藤章造(49歳)8月15日判明
の4名である。
この4名は「軍団山本」を構成しており、8月8日には(今までもやっていたとおり)YouTube放送のため集まっていた。
じゃぴょん桑折は例外だが、彼らはいずれも(地上波テレビをほとんど見ない)私でさえ名前を知っている、知名度のある芸人である。
そしてこの他にも、「ある程度誰でも知ってそうな」知名度のある芸能人がコロナ感染していることは、ご存じのとおり。
その数の多さは、第一波の時とは比較にならないほどだ。
日本における「コロナ第一波」の象徴は、志村けんの死であった。
しかしそれよりずっと規模の大きい「コロナ第二波」の象徴は、どの芸能人・有名人の死になるだろうか。
もしかしたらそれは、一人ではなく複数かもしれない。
となると、世論の反応も非常に大きくなり――
今は頑な?にその姿勢を見せていない日本政府も、再び外出自粛要請やロックダウンにまで至ってしまう可能性も、大いにありそうである。
さて、プロレス界においても、今回の第二波の方がはるかに「被害」は甚大である。
第一波のときは、プロレス界は(知られている限り)一人も感染者を出さなかった。
しかし第二波では既に、
●WAVEの宮崎有妃
●2AWの吉野コータロー
●スターダムの選手1名
の陽性が確認されている。
もちろんこれらの団体の今後の興行は、全て当面中止となった。
これがどれほどプロレス界にとって大ダメージであるか、別にプロレスに興味がなくても誰でもわかる。
ましてやコロナ死者でも出ようものなら、恐るべき事態となると言っていいだろう。
コロナ第二波は、プロレスのみならず有人興行・集客産業の全てを窮地に追い込んでいる。
「かつての日常」を取り戻すことは、少なくともあと1年くらいは期待薄だ。
集客産業は、もしかすると多くの日本人の意識の中で、既に「オワコン」認定されているのかもしれない。
そして我々はもう、2019年以前の映画やドラマやスポーツ映像・プロレス映像を、現実味のあるものとして見れなくなるのかもしれない。
そこに当たり前に映し出される「密」の光景に、まるで時代劇や歴史ドキュメンタリーを見るかのような気分を味わうのかもしれない。
「かつて、こんな時代があったのだ」という想いを、抱かずには見られない状態に……