11月9日、ウクライナに侵攻中のロシア軍は、補給問題などを理由にドニエプル川東岸への撤退を決めた。
これによりウクライナ南部のへルソン州の州都であるヘルソン市は、もう少しでウクライナ軍が完全奪還することになった。
そしてこのヘルソン市は、ウクライナ東部と南部の4州(ロシアは一方的に併合を宣言している)の州都の中で、この戦争が始まってからロシア軍が唯一占領に成功していた都市であった。
今後ロシアは、ドニエプル川を天険として防備を固め、いまだロシアが実効支配する南部クリミア半島へのウクライナ軍進撃を阻止するつもりだという。
やれやれ、まったくどういうことなのか――
と、不思議というか呆れた気持ちになった人たちは多いだろう。
いつの間にかロシアは「ウクライナへ侵攻」ではなく、「ウクライナの進攻」を防御する立場に変わってしまったようではないか。
今、ロシアのプーチン大統領をヒトラーに並ぶ歴史的侵略者とみなす人は全世界に多いが……
もう、こんなのに並べられたのではヒトラーも怒るだろう。
確かにヒトラーはソ連に負けたが、ここまで情けない成り行きではなかった。
少なくとも最初のうちは、何十万の捕虜を得る大勝利を何度も得ていた。
それに比べて今回の戦争のロシア軍の惨状・どっちらけぶりは、いったい何なのか。
そういえばロシアは究極最終兵器「ポセイドン」を持っている(開発中である)と言われるが、現在までの戦争の経過を見る限り、やっぱりクソの役にも立っていないとしか言いようがない。
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このままではプーチン大統領は、歴史的悪名どころか歴史的「恥晒し」になってしまうことほぼ確実である。
もしかしたら、戦争継続中に寿命で(恥辱ストレスで)死ぬことだってあり得ないことではない。
そしてもちろんロシアの政軍の高官たちは、「プーチン後」のことを考えているに決まっている。
彼らにプーチンの暗殺やクーデターを実行する度胸はないと思うが、プーチンが死んだらその家族を見せしめに皆殺しにするくらいのことは、当然考えのうちに入っているはずである。
さあ、面白くなってまいりました――
と言っては不謹慎だが、今回のウクライナ戦争、
アメリカのベトナム戦争敗北や旧ソ連のアフガニスタン撤退を上回る歴史的恥辱敗北として世界史に刻まれる可能性は、非常に高いと思うのである。