プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

ウクライナ戦争

ドイツ空軍、ロシアに通信傍受される-そして公表される意味

3月1日、ロシア国営テレビ「RT」は、ドイツ空軍トップ(空軍総監)の参加するオンライン会議の傍受音声(38分間)と、それを文字起こししたテキストをネット投稿した。 翌3月2日、ドイツ国防省はドイツ公共放送「ARD」に対し、その傍受内容は本物だと認めた…

ロシア-北朝鮮首脳会談「神聖戦争」ぶち上げ

9月13日、ロシアの中国国境に近いアムール州のボストーチヌイ宇宙基地で、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記が、2019年4月以来の首脳会談を行った。 (⇒ ロイター 2023年9月13日記事:ロ朝首脳会談、金氏「帝国主義と戦う」…

ワグネル総帥・プリゴジン氏撃墜死?-笑っちゃうほどロシア的な

8月23日、ロシア政府およびメディアは、ロシア北西部で墜落したジェット機の乗客乗員(19人全員が死亡)に、あの傭兵集団ワグネルの創設者・指導者エフゲニー・プリゴジン氏が入っていることを報じた。 これは撃墜または爆破と見られており、米シンクタンク…

ワグネル反乱1日で収束-どっちらけ何がしたいんだコラ

民間軍事会社ワグネルの総帥プリゴジン氏が始めた対ロシア反乱「正義の行進」は、たった1日で収束した。 ワグネル軍は占拠地域から撤退し、プリゴジン氏はプーチン大統領から免罪を受けた上でベラルーシに出国し、ワグネル兵士はロシア軍と契約し直したそう…

ワグネル反乱-ボロボロシアはどこへ行く

6月24日、ロシア側で戦っていた民間軍事会社「ワグネル」総帥のプリゴジン氏は、「正義の行進」と題してロシアのプーチン政権に反旗を翻した。 イギリス国防省の分析によると、ボロネジを経て首都モスクワを目指すのは確実とされ―― 既にロシア南部ロストフ州…

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領重篤搬送-老人支配の権威主義陣営

5月27日、ベラルーシのルカシェンコ大統領(68歳)が病院へ緊急搬送されたとのこと。 なんでも、ロシアのプーチン大統領との密室会談を終えた直後に重篤な状態へ陥ったらしい。 無理もないことではあるが(笑)、これはプーチンに毒を盛られたのだという憶測…

G7広島サミットはゼレンスキーサミットに-「外交の岸田」と「反権威主義連合」

5月19日から21日まで行われたG7広島サミットが、終幕した。 しかし何と言ってもこのサミットのハイライトは、ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃参加である。 この一つで、このサミットは「ゼレンスキーサミット」となってしまった観がある。 それにして…

クレムリンのプーチンにドローン攻撃? でっち上げか反体制派の作戦か

5月3日、ロシア大統領府は 「5月3日未明、2機のドローンがモスクワ・クレムリンのプーチン大統領の執務室を狙って攻撃をかけてきた。 しかし、軍の電子制御システムなどにより制御不能にして落下させた」 と発表した。 そしてこれを「ウクライナのゼレンスキ…

ヘリ墜落、ウクライナ内相ら全員死亡-「ヘリに固まって移動」は危なくないのか

1月18日の朝、ウクライナの首都キーウ近郊のブロバルイでウクライナのヘリコプターが墜落し、デニス・モナスティルスキー内務大臣、内務省第1次官ら18人全員が死亡した。 ごく単純に考えて、これには3つの可能性がある。 ① 敵であるロシア軍の攻撃(ミサイル…

ロシアの戦争対象はウクライナでなく日本だった?-いつまで続く歴史ネタ

これは驚くべきニュースである―― なんでもロシアは、ウクライナ侵攻(2022年2月)よりずっと前の2021年の夏に、日本を攻撃する準備を進めていたという。 それはロシア連邦保安庁(FSB)の内部告発者からのメール情報を、ニューズウィーク誌が入手した特ダネ…

ロシア、ウクライナ軍「進攻」防御に転換か-クソの役にも立たぬ超兵器

11月9日、ウクライナに侵攻中のロシア軍は、補給問題などを理由にドニエプル川東岸への撤退を決めた。 これによりウクライナ南部のへルソン州の州都であるヘルソン市は、もう少しでウクライナ軍が完全奪還することになった。 そしてこのヘルソン市は、ウクラ…

ロシア究極最終兵器「ポセイドン」…があってもウクライナに勝てないの巻

まるでノストラダムスの大予言(の解釈)のようにセンセーショナルなニュースが、ミリオタのブログではなくFNNで報じられた。 ロシアが究極最終兵器とも言うべき「ポセイドン」なる原子力核魚雷を開発中で―― その最大100メガトンの威力は「放射性物質を含む…

巡洋艦モスクワ撃沈の海戦史的意味-「艦船は陸上砲台に勝てず」の再来

4月14日、ロシア黒海艦隊の旗艦である巡洋艦『モスクワ』が沈没した。 ウクライナ軍のネプチューン対艦ミサイル2発の命中を受け――無人攻撃機の攪乱?援護があったとも言われる――、大打撃を受けて後退・曳航中に力尽きたらしい。 『モスクワ』は1983年就役な…

在日ロシア人に脅迫・嫌がらせする国賊バカ

案の定というか、日本に在住するロシア人やロシア人経営店に対する嫌がらせや脅迫が、増えているようだ。 (⇒ テレビ大阪ニュース 2022年3月22日記事:ロシア料理店に殺害予告) もちろん圧倒的大多数の日本人は、こんなことする人間はバカと思うはずである…

ロシア軍、極超音速ミサイル「キンジャール」初使用-しかしキエフには発射しない件

3月19日、ロシア国防省の発表によると―― ロシア軍は3月18日に極超音速ミサイル「キンジャール」を初めて使用し、ウクライナ西部の大規模武器貯蔵施設(ミサイルと航空機用弾薬)を破壊した、とのこと。 このキンジャールという「極超音速ミサイル」は、かね…

ウクライナは降伏して人命を救うべきか? 中国は日本に降伏すべきだったか?

今回のウクライナ戦争で、日本において「ウクライナは早く降伏・譲歩して国民の命を救うべきだ」と述べる論者が主に2人いる。 元大阪府知事で弁護士の橋下徹 氏、 テレビ朝日コメンテーターの玉川徹 氏 である。 もちろん、これも一つの考え方だ。 第二次大…

ミリタリーファン「ロシア軍にはガッカリだ」

2月24日にロシアがウクライナに侵攻して、3月13日で18日になる。 しかしロシア軍はいまだ首都キエフはおろか、「国境の町」とも言える第二の大都市ハリコフすら落とせていない。 気化爆弾まで使用しはじめた、と言われていながらである。 いったいこんなこと…

皇帝プーチンとスポーツ貴族プルシェンコ-第二次ロシア革命はまだか?

2月24日にロシアがウクライナに侵攻して、3月7日で11日になる。 しかしロシア軍はいまだ首都キエフはおろか、「国境の町」とも言える第二の大都市ハリコフすら落とせていない。 この戦前の予想をあまりに裏切るロシア軍の「弱さ」に、世界は瞠目しているよう…

ロシアのプーチンは「切れ者の戦略家」なのか?

今や全世界の渦中の男、圧政の独裁者であり「ヒトラーの再来」とも罵られる、ロシアのプーチン大統領…… 彼は一般に、冷酷で切れ者の戦略家だと言われる。 だからこそ今回、「欧米列強の足元を見て(経済制裁も耐えられると見切って)」ウクライナ侵攻を命じ…

キエフ・ハリコフ攻防戦でウクライナ善戦-戦争はまだ人間のもの

2月27日現在、ウクライナに侵攻したロシア軍はいまだ首都キエフを落とせていない。 首都に留まり徹底抗戦を宣言した大統領ゼレンスキーをはじめ、閣僚たちの行うツイッター・動画配信戦術も止めることができていない。 それどころか第2の都市ハリコフでは、…

「ミュンヘン静観」再び-西欧が東欧を見捨てる伝統について

2月24日、ロシア軍は三方からウクライナに攻め入った。 翌25日(これを書いている時点)には、もう首都キエフが陥落寸前である。 アメリカはこうなる前から、ロシアは必ずウクライナに侵攻すると言っていた。 そうなったらキエフは2日で陥落するとも予測して…

ウクライナ危機:ロシア軍の兵力が意外と「少ない」件

2月23日、ウクライナ政府はロシアの侵攻の脅威に対し、非常事態宣言を発令する方針を固めたという。 ロシアは2月21日、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域の独立を承認している。 そして2月20日の段階で、ウクライナ国境にはロシア通常兵力の75%、最大19万…