プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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「アメリカ中年黒人女性の未婚率44%」の衝撃-先進国民の結婚離れ

 アメリカの精子バンクでは、黒人男性の精子の登録が極端に少ないそうである。

(⇒ クーリエ・ジャポン 2022年12月14日記事:黒人の精子が一瞬で完売する理由──なぜ黒人ドナーの争奪戦が起きているのか)

 そのこと自体はたいがいの日本人にとっては「ふーん」で済ますところだが、見逃せないのは上記引用記事の次の一文だ。

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 直近の米国勢調査のデータによれば、35~45歳の黒人女性は他の人種グループの女性に比べて未婚率がはるかに高く、白人女性の16%に対し、黒人女性は44%にのぼる。

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 実にサラッと書いているのでこれも「ふーん」で読み飛ばしそうになるが、なんと35歳から45歳(つまり中年)黒人女性の44%が未婚だと言っている。

 これは言うまでもなく、ものすごい高率である。

 ちなみに日本では、40代男性の25%が未婚とされている。

 これでも「人口減少による亡国」が危惧されているというのに、それよりもずっと高いのだ。

(⇒ 2022年10月8日記事:40代男性の4割が未婚-地元に留まると結婚できない?)


 私はよく知らないが、アメリカでは「アメリカ黒人の絶滅」が危惧されてはいないのだろうか。

 それとも日本でよく「若者の***離れ」と言われているように、「黒人女性の結婚離れ」が言われているのだろうか。

 しかしこの衝撃的な一文で、結局少子化と非婚化は先進国ならどこでも起こる――

 こういっては何だが「精力が強く他産なイメージの」黒人でも起こる、

 それどころか黒人の方がより早く進行しさえする、ということは実証されたように思う。

 またまたこう言っては何だが、黒人でこうなのなら日本人ならなおそうだろう、と思うこともできる。

 しかしそんな中でも、「結婚はしないが子どもは持ちたい」「自分の遺伝子を残したい」という需要は確実にあるわけだ。

 だったら精子バンクを超えて、「自分の遺伝子を組み込んだ子どもを、企業に注文して作ってもらう」時代が来るのは、そんなに遠いことではないだろう。

(⇒ 2018年12月21日記事:「告白されるのは迷惑だから、私も他人に告白しない」-「配慮の時代」で人は仙人を目指す)