1月14日、ペルー文化省は例の「宇宙人(地球外生命体)ミイラ」を偽物だったと発表した。
(⇒ AFP-BBニュース 2024年1月14日記事:「地球外生命体」のミイラは偽物 ペルー政府見解)
(⇒ 2023年9月14日記事:メキシコ議会で「非人類の遺体」2体公開-人間型宇宙人は地球起源だろう)
このニュースを聞いて「はい、知ってました、最初から」と思った人は、世界に何人いるかわからないだろう。
こんなニュースを開いて見る人は、ほとんど誰でもわかってたのである――
また今回も例によってガセネタで、「期待は裏切られる」だろうと。
「そんなにウマい話はない」だろうと。
今の若い日本人はいざ知らず、ある程度の年齢以上の日本人は「川口浩探検隊」とか「超常現象スペシャル」とかで、こういうニュースに耐性ができているはずだ。
もし本当にそんな未知の(ある程度の大きさの)動物が見つかったり、超常現象が本当に起こったという確証が出れば、そんな番組じゃなく公式・正統な新聞やテレビ番組で報じられるに決まっている。
だがそういうことはいつまで経っても起こらないので、やはりガセネタに過ぎないのだと、みんなわかっているのである。
しかしやはり、これはもう人間の(男の、と言うべきか)性なのだろう――
人間は「期待」するのである、宇宙人が実在するということを。
いや、正確には、宇宙人が実在したというような「自分を元気にしてくれるような超刺激的なニュースを聞きたい」のかもしれない。
そしてごく少数ながら、今回のようなニュースを聞いて「本当に残念・ガッカリ」に思う人もいるだろう。
言うまでもなく、根っからの宇宙人ファン・UFO宇宙人系オカルトマニアである。
(宇宙人ファンとオカルトマニアの全員がそうなのではない。)
しかし、慰めは無用である。
宇宙人ファンもオカルトマニアも、決して屈することはない。しょげたりもしない。
こんなことで宇宙人ファンやオカルトファンをやめるなら、今まで何百回やめなければならなかったかわからない。
こんなことには、もう慣れっこなのである。
そして今回の件だって、いともたやすくいくらでも「真相」を頭で構築することができる。
だって、ほら、「ペルー政府が公式に宇宙人の実在を認める」なんてことがあると思います?
仮に、もしペルー政府の調査で「これは本物の宇宙人と考えざるを得ない」との結果が出たとして、そんなことを世界に向けて公式に認めるわけがないだろう。
大多数の人は「そりゃ、そんな恥をかきたくないからな」と思うのだが、しかし別の考え方もできる。
「そんなことしたら世界に与える影響が大きすぎる」
「だからアメリカ政府や闇の世界政府がペルー政府に圧力をかけ、決して認めさせない」
「もちろん、偽物だったと発表させるに決まってる」
と考えるのは、それはそれで確かに説得力があるのである(笑)
しかし逆に、もしいつの日か、本当に宇宙人実在の証拠が見つかりそれをどこかの政府が発表したら、この説得力ある理屈は困ることになる。
アメリカ政府や闇の世界政府は何してるんだ、なぜ「方針転換」したのか、ということになる。
そして私は正直な話、宇宙人が見つかること自体より、それによる地球人側――特に宇宙人ファン・オカルトファン――の反応の方がずっと興味深いとかねがね思っているのである……