プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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全長25m?史上最大級の魚類化石(また)発見-25mの限界突破はいつか

 4月17日付け学術誌「PLOS ONE」において、全長25mに及ぶ「史上最大級の魚竜」イクチオタイタン・セベルネンシスの化石が新種として発表された。

(⇒ ナショナルジオグラフィック 2024年4月18日記事:史上最大級の魚竜の新種発見、体長約25mのシャチ並みの捕食者か)

 しかしこれは、巨大生物ファンを興奮させる驚愕のニュースというわけでもない。

 なぜなら「体長25m」という史上最大級魚類は、既に発見されているからである。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com

 

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 私は上記の記事で書いたように、地球史上最大の動物は(現生のシロナガスクジラではなく)魚竜だろう、と予想するものである。

 我ながら大胆ではあるが、その体長は(史上最大の陸上恐竜を凌いで)50mを超えるのではないか、とも予想する。

 ところがこれまでの発見歴を見るに、どうも魚竜の体長限界値は25mなのではないか、と信念がぐらつくこともないではない。

 もしかすると本当に、25mというのが「肉食魚竜の」最大値ではあるのかもしれない

 現生のシロナガスクジラや史上最大の陸上恐竜がプランクトン食・草食であって肉食ではないように、最大の肉食動物は最大の非肉食動物を超えられない――

 というのは、世間一般に普及した常識ではあるだろう。

 そして私はまたも大胆にも、魚竜の中には(シロナガスクジラのように)プランクトン食に適応したものがいたのではないか、それこそが史上最大動物なのではないか、それはまだ化石が見つかっていないだけなのではないか、と予想する。

 陸上にいた四足歩行の哺乳類が海に入り、魚のような形状になって、歯を細長い櫛のようにしてプランクトンを漉し取って食べるようになる――

 という変化は、クジラにおいて本当に起きた。

 であるならば、クジラよりはるかに長く存続してきた魚竜類の中に、それも「死ぬまで成長する」ことで有名な爬虫類の中に、ヒゲクジラならぬヒゲ魚竜になったものがいなかったなどと誰が断言できようか。

 今回のナショジオの記事にも書いてあるが、どうも魚竜の化石というのは見つかりにくい(化石化しにくい)もののようである。

 しかしいつの日か、全長50mとは言わずとも40m超の魚竜化石が見つかるのは、期待していいのではなかろうか。