プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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米UFO公聴会2023-現代UFOトレンドは「非機械型」?

 近年おおいに盛り上がりを見せている、アメリカUFO界――

 7月26日に開かれた米議会UFO公聴会では、まさにUFOファンが目の色を変える(目を輝かせる)ような証言が連発だったようだ。

 

(1) 元米海軍パイロット ライアン・グレイブス氏
 
  2機のF18戦闘機が未確認物体と遭遇した。透明な球体に入った、最大で4.5メートルほどの大きさの濃い灰色の立方体が、目の前に現れた。
  
  その物体はマッハ1.2ぐらいまで加速し、不規則かつ素早い動きで説明がつかない。

 

(2) 元米海軍パイロット デイビッド・フレイバー氏

  白い小さな直方体の物体が海上で激しく動いていた、まるで卓球の球が弾むように。

  その物体に、回転翼や翼のようなものは何もついていなかった。

  また、洋上に浮遊していた「滑らかでつなぎ目のない卵型の物体」が約3600メートル上空まで急上昇したのも見た。
 
  その物体はさらに加速して姿を消し、約1分後に約100キロ離れた場所で探知された。

 

(3) 米軍など情報機関での元「UFO調査担当」デイビッド・グルーシュ氏

  アメリカ政府はUFOの残骸を回収し、リバースエンジニアリングする計画を秘密裏に進めてきた。

  正確な場所は知っているし、その情報は監察官や情報機関に報告されている。
 
  生物の痕跡が、それら残骸から回収された例がある。

  その痕跡は人間のものではない、との分析結果を「情報にアクセスした人から聞いた」。

  さらに、非人間型パイロットの遺体もアメリカ政府は保持していると聞いた。

  自分はこれらの情報にアクセスしようとしたが拒否された。

  しかし誰に拒否されたかは、「公の場では話せない」。

 

(⇒ 時事ドットコム 2023年7月27日記事:「米軍がUFO情報隠蔽」 元幹部らが議会証言)

(⇒ 毎日新聞 2023年7月27日記事:「UFOの残骸を秘密裏に回収」元米情報要員が証言、国防省は否定)

(⇒ CNN 2023年7月27日記事:「非人間パイロットの遺体を米政府が保有」、空軍元将校が公聴会で証言)

(⇒ TBS NEWS DIG 2023年7月27日記事:「UFOに遭遇した」アメリカ議会で軍の元パイロットらが目撃談を証言「最大で4.5mほどの大きさの濃い灰色の立方体が目の前に現れた」)

(⇒ 産経新聞 2023年7月27日記事:「卵型の物体が急上昇」「物体が戦闘機の間を」米UFO公聴会、政府に情報開示要求 証人ら証言)

 やや厳しい言い方をすれば、上記のうち(3)は「またそういう話か」と言われても仕方ない。

 宇宙人はいる、死体もある、その搭乗機も政府は隠している、それは確実なことであるが、しかし「明かせない」か「自分で直接確かめてはいない」。

 これでは相当重度のUFO信者や陰謀論者にさえも納得は得られない、と言えるだろう。

 しかし、(1)と(2)のような遭遇・観察逸話はまた別である。

 こういうのこそ、真の?UFOファンは求めているものだ。

 「最大4.5メートルほどの濃い灰色の立方体」が透明な球体の中にあり、それが不規則な動きでマッハ1.2で飛ぶ。

 白い小さな直方体の物体が、まるで卓球の球が弾むように――正直言って、どんな動きか思い浮かばないが――海上で激しく動く。

 そう、こういうのこそUFOの、UFO目撃証言の真髄なのだ。

 しかし私は、ここにUFOの「トレンド」も見ずにいられない。

 今回のような「球の中に入った立方体」「白い小さな直方体」といった形態のUFOは、過去にもいくつも目撃例があった。

 勝手ながら私はこれを、「単純形態型」UFOと呼んでいる。

 それは四角、球、「板」といった形で、それに比べれば有名な「葉巻型」さえ複雑に思えるタイプである。

 どうも今現在のUFOのトレンドは、この単純形態型ではないだろうか。
 
 葉巻型をはじめ、円盤型とか(懐かしい)アダムスキー型とか、どうもかつて隆盛を極めたタイプは、今は「流行らない」タイプになった――と言っては、茶化したことになるだろうか。

 そして言うまでもなく、これもかつて隆盛を極めた「UFOから宇宙人が下りてくるのを見た・乗っているのを見た」という目撃談は、最近とんと聞くことがないのである。

(⇒ 2021年6月5日記事:米政府UFO報告書公表間近-宇宙人遭遇報告の激減について)


 さて、ここでは、今現在の流行りである単純形態型UFOこそ「真の」UFOだと仮定する。

 そうすると気づかずにいられないのは、最近のUFOが宇宙人の乗り物どころか、無人飛行機械とさえも思えない形態をしているということだろう。

 宇宙人が、地球人には想像もつかない超高度な科学技術を持っているとしても、それでもなお「箱」や「ボール」の形で空を飛ぶ機械・物体を作るというのは、想像しがたい。

 そうすると思い当たるのは、これは乗り物でも機械でもなく、文字どおり「現象」ではないかということだ。

 残念ながら私には、これ以上何かを言う知的力量がない。
 
 それは未知の自然現象(つまり、知的操作はされていない)であるか、もしくは地球生物の「肉体」とはかけ離れた種類の肉体を持つ異次元生物的なものではないか、とだけ言っておこう。

 このブログでは何度も繰り返して言っていることであるが……

 UFOが宇宙人の乗り物である、と言い切るためには、とにかく

 「UFOから宇宙人が外に出てきた、中に入って飛び立った、乗っているのを見た」

 という「UFO-宇宙人同時目撃報告」が絶対に必要である。

 しかし、かつてあれほどその手の目撃談があったのに現代ではいっこうに振るわないところを見ると、どうも「UFO=宇宙人の乗り物」説にはやや暗雲が立ち込めているようだ。

 その一方で「飛行機械らしくない」単純形態UFOの目撃談「ばかり」とさえ言える現代では、「UFO=未知の異質な現象または生物」説がやや有力、なのではないだろうか……