プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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米海軍、UFO目撃報告手引きを作成-UFO探しは止めて宇宙人接触研究に集中すべき?

 CNNの報じるところによると、このたびアメリカ海軍は「UFOを目撃したときの報告手引き」を作成し、各部隊に配布・説明を行うらしい。 

www.cnn.co.jp

 
 かつて全世界を席巻した「UFOブーム」は遠い昔の話となったが、いまだに「UFO」の魅力は健在である。

 おそらく上記引用記事も、ネット上で多くのアクセスを稼ぐことだろう。

 今でも多くの人々(ただし、ほとんどは男性のはず)にとって、「UFO」という文字にはそれをクリックさせる何とも言えぬ魅力があるのだ。

 しかし今回のCNN記事、いったんクリックして読んでみれば――

 単に「正体不明の物体・現象を目撃したときは、こういう風に報告しよう」というマニュアルを作成した、ということに過ぎない。

 こういうことに「UFO」の文字を与えて報じるのは、やっぱりアクセス稼ぎのためである。

 そう言ってしまっては角が立つなら、「ちょっとタイトルに遊び心を入れた」と言い直してもよい。

 それにしてもこの手のマニュアル、とっくに1960年代・70年代には、当のアメリカの民間UFO研究団体が詳細に作成していたはずなのだが……

 いっそのこと、それをそのまま流用してしまえばいいような気もする。

(ただし、著作権的な問題はあろうが……)


 ところで私は以前にも、UFO目撃報告についての記事を書いた。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com


 そこでも述べたのだが、今のUFO記事とかつての一大ブーム時代の最大の違いは――

 今のUFO記事には、UFOのことは書かれても「宇宙人」の目撃・接触については全く報じられることがない、ということである。

 その答えはとても簡単(だと思う)で、さすがに今の一般人は、「私は宇宙人を見た、会った」なんて記事を読めば、ヨタ記事としか思わないからだ。

 たとえ相当に確度の高そうな目撃・接触情報を手に入れたとしても、いかに遊び心のある報道記者だとしても、そんなもの真面目に記事にしようとすれば必ずや読者から本気で馬鹿にされるのである。

 だからその前にデスクはボツにするし、それだから記者本人もそんなこと書こうとは思わないのである。


 だが思うに、もし本当にUFOが宇宙人の乗り物であると立証したいとするならば――

 我々はいっそ「UFO目撃情報」を調査・研究するのを一切やめ、「宇宙人目撃・接触情報」の探求に集中すべきではあるまいか。


 結局のところUFO目撃情報なんて、もう何十年にもわたって何の証明もできていない。

 いまだに正体はわからないのだから、それら全てが見間違いとか大気現象に還元されても仕方ないようなものである。

 だが、「宇宙人を見た」「宇宙人と接触した」「宇宙人にUFOを案内された」とかいう話は――

 もしそれが一件でも本当のことだったら、間違いなく「宇宙人」と「宇宙人の乗り物としてのUFO」の存在は立証される。

 UFO目撃情報をいくら研究してもそれが宇宙人の乗り物だとは立証できないのとは、この点で大きく違う。


 一般に宇宙人目撃・接触情報は、UFO目撃情報よりはるかにヨタ話の度合いが強いと見られている。

 だから「UFO目撃情報より宇宙人目撃・接触情報の方を研究すべきだ」などと言えば、はるかに世の中からバカにされそうだ。

 しかし――

 あのUFOファンなら誰でも知っている、

●イタリアで女性が、小人2人組に花束とストッキングを奪われた事件

アメリカのソコロという街の郊外で、ロニー・ザモラ巡査が見たという「卵形宇宙船のそばにいた、白い服を着た宇宙人2人」

パプアニューギニア島で神父らが空に浮かぶ円盤を長時間目撃し、その円盤上にいた数名に向かって両手を振ってみたら、相手も両手を振り返してきた事件

 などなど過去の宇宙人遭遇譚は、あれは全てウソか白昼夢か見間違いだったのだろうか。

 私にはあれらの事件、「UFOを見た」という話より、ずっとウソか白昼夢か見間違いの度合いが低いように思えてしまう。

 
 「もう空を飛ぶUFOの目撃情報はいいから、せめてUFOらしきもののそばにいた宇宙人の目撃情報の方を研究した方がいい。その方がずっと価値がある」

 と感じるのは、はたして間違いなのだろうか……?