5月16日、秋篠宮眞子さま(25)と大学時代の同級生・小室圭さん(25)が婚約したことが一斉に報道された。
この小室圭という人がいったいどんな人なのか知りたいのは人情の常で、一応グーグル検索で上位に出てきた記事のリンクを張っておく。
一見したところ、庶民なのかどうかよくわからない経歴である。
そしてまたネット上では、「見るからにチャラ男」「正直言って眞子さまが心配」との書き込みもよくなされている。
しかし、プロレスファンなら知っている。
だから小室圭さんもいかにチャラい軽い男と見られようと、それは真の姿でも将来の姿でもないかもしれないのである。
ところで小室さん、今は法律事務所(東京都の「奥野総合法律事務所・外国法共同事業」)でパラリーガル(法律補助職)として働いており、将来は国際弁護士の資格取得も目指しているらしい。
要するに今現在は弁護士資格もない、働きながらの“苦学生”のようなものなのだろう。
さてこのブログではちょうど1年ほど前、少子化の原因と対策について数本の記事を書いている。
要するに日本国民は“早婚を蔑視”しており――
そのせいで女性はあたら最も生産的な(むろん文字通り子どもを生む/産むという意味)年齢を他のことに費やしているのだから、出生数が減るのは当たり前だし、それはひとえに国民の意識・雰囲気のなせるわざではないか、ということである。
今回の婚約の報を受け、
「25歳で結婚するって、ちょっと早い」
「せめて本当に弁護士になってからじゃないと……こんなアルバイトみたいな職で、生活どうすんの?」
とか思っている人はきっと多いことと思う。
そして世の中には確かに、
「結婚するのは(男女とも)30歳前後にするのが普通(マトモ)でしょ。20代前半の今はまだ若い」
「結婚するにはまだ経済力が足りない。相応の収入を得てから、何かの資格を取ってから」
と普通に思い、それゆえに結婚を先送りする人がゴマンといそうである。
何と言っても25歳だろうと今はまだ苦学生であろうと、求婚すれば皇室でさえも応じるのである。
そうであるなら庶民の男女が「今はまだ……」とか言ってる場合ではない。
そんな賢しらはお笑いぐさである、とは思えないだろうか?
(もっとも、皇族の婿ともなれば国際弁護士の試験機関もそれを“忖度”するだろう――
試験に通してくれるだろう、と考えるのはゲスの勘ぐりなのだろうか、とは思うが。)
皇室の存在感と報道価値は、今の日本ではまだまだ大きい。
よって皇室女子の方々が今後も20代前半~20代半ばで結婚していくなら、現代日本人に根深い「早婚蔑視」(若くして結婚する奴は考えなしのDQNである、というような)も少しは修正されるかもしれない。
まだ若すぎるから、経済力が付いてないからと結婚をためらう男性の皆さん。
それを理由に男を品定め・採点する女性の皆さん。
そのお父さんお母さんたち――
日本の少子化は、皆さんのそういう意識があるからこそ進んでいるのです。
若くても地位がなくても経済力がなくても、それは何とかなるものなのです。
(そうじゃなきゃ、昔の人ってどうしていたのだろう。)
これがこのたび発せられた、皇室から国民へのメッセージなのか……
と深読み(曲解)するのはともかくとして、お二人には楽しい人生を送ってもらいたいものである。