全世界注目の?ジェンダーギャップ指数2023が発表された。
このブログでは先日、厳格な反LGBT法が成立したウガンダの順位がどうなるかが注目されると書いていた。
(⇒ 2023年5月31日記事:超厳格反LGBTQ法成立ウガンダのジェンダーギャップ指数は日本よりずっと上 (笑))
そこでさっそく2023年版を見ると――
ウガンダは61位から78位に後退、
日本もまた116位から125位に後退している。
(⇒ 読売新聞 2023年6月21日記事:【ジェンダーギャップ2023】過去最低125位の日本…男女格差の改善、男性の意識改革から)
ウガンダの反LGBT法成立はつい最近のことなので、そのことは2023年版に全く反映されていないかもしれない。
しかしそれでも、大幅な下落ではある。
だがそれでも、依然として日本よりはるかに高い順位にある。
さて、前回記事と同じようなことを書くのも気が引けるが……
いったいこのジェンダーギャップ指数というのは、どこまで真剣に受け止めればいいものだろうか。
世の報道を見ていると、極めて深刻に受け止めなければならない(に決まっている)ように見えるのだが――
ナミビア(8位)やルワンダ(12位)って、そんなにも男女平等なのだろうか。
ぜひ誰かに現地レポートしてほしいと思うのは、私だけだろうか。
そしてドイツも6位なのだが、しかしそのドイツではつい最近、18~35歳の男女各1000人を対象にした調査で……
男性の34%は「自分を尊敬させる」目的で過去に自分の彼女へ暴力を振るったことがあると回答、
さらに33%は彼女との喧嘩中に「手が滑る」ことがあったとしても容認できる、と回答しているというのだ。
(⇒ CNN 2023年6月12日記事:若い男性の3人に1人、女性に対する暴力を「容認」 独調査)
いやはや、世界第6位のジェンダー平等国でこのザマである。
いったい100番台の国々なんて、どれほど恐るべき暴力が女性たちを襲っていることだろうか。
しかしお言葉だが、125位の日本の男性の3分の1が自分の彼女を殴ったことがあり、さらに3分の1がそれを容認できると回答する――
いや回答ではなく、実際に殴ったことのある人が3分の1もいるなんて、皆さんは「そうもあろう」と思えるだろうか。
そしてジェンダー平等「不動の1位」であるアイスランドでは、自分の彼女を殴る男性は本当に少ないのだろうか……
私はこのジェンダーギャップ指数というものに、積極的にケチを付けたりケナしたりしようとは思わない。
(そこまでするほど興味はないのだ。)
しかし控えめに言っても、この指数には「謎」があるとはどうしても思う。
特に1位のアイスランドの庶民たちは、これについて実際どう思っているのだろうか……