福島第一原発の放射能処理水の海洋放出が始まった途端、日本各地の企業・団体・役所・商店などに中国からの迷惑電話が大量にかかっているという。
それも、処理水放出に縁もゆかりもない飲食店とかにである(笑)
大部分は中国語だが、時に「バカ」などの日本語、それに英語も混じるという。
しかし番号表示には「86」との中国の国番号が表示されるので、高度なカモフラージュなど何もしてない(そんなことできない)、ナマの一般中国人からの着信のようだ(笑)
(⇒ BBC 2023年8月29日記事:中国から嫌がらせ電話殺到、日本が対応要求 処理水放出めぐり)
私は大部分の日本人と同様、こういうことをする中国人を「バカ」だと思う。
むろんどこの国でもバカやノータリンや変人・暇人はいて、日本でも何か事件があれば関係する組織・団体などに電話が殺到するものである。
いわゆる「電凸」をする人は、どこにでもいるものである。
だから、ことさら中国人全体がバカだと思うことはない。
こんなことをするのは中国人の中でも九牛の一毛で、たとえ1万の迷惑電話がかかってきても実数は1000人くらいだろうし、全中国人に比べれば吹けば飛ぶような数であるのは言うまでもない。
ついでに言えば、中国人の中でもこんなことに時間とカネ(国際電話代)を費やすような、低級市民でもあるだろう。
とはいえ、日本人ならいくら低級市民でも――いくら中国・韓国とかが嫌いでも――、わざわざ海外の「何の関係もない商店」とかに国際電話するほどのバカはそうそういない。
この点はさすが中国、華僑を生んだ悠久なる大地の民族と言うべきか、やることがアグレッシブである。
しかし思わずにいられないのは、彼らが「相手が日本だから」こそそんなことをしてるんじゃないのか、という疑問である。
彼らは相手がアメリカだったら、フランスだったら、いや韓国ですら、何かあったら国際迷惑電話をするのだろうか。
アメリカのどこかのレストランに「ファ●ク・ユー!」とか電話するのだろうか。
もしそれをしないのだとしたら、「日本が相手のときだけそんなことできる」チキン・バカとしか言いようがないだろう。
さて、とはいえ――
この「バカ・パワー」というのは、バカにできない影響を相手側にもたらすことになる。
電話という誰でも使えるローテクにより、商売を上がったりにさせ、人のメンタルを傷つけ、仕事や経済をある程度は停滞・低下させることができるのだ。
たとえば、もし中国政府の(秘密の)命令で――密かに電話代を補助する――、中国人民のほんの0.1%が日本の公共機関や交通機関・その他の機関に電凸攻勢をかけたとする。
これを本物の軍事攻撃と併用したりすれば、かなりの効果があると思うのは私だけだろうか。
これはある意味、誰でもできる大衆参加型のローテクサイバー攻撃――
即ち、新種の経済戦争行為とも言えまいか。
しかも(立証されない限り)中国政府は、それは個人個人が勝手にやっていることなので国としては関知できない、などとシラを切ることもできる。
つまり日本が相手でなくても、宣戦布告をされないことができる。
そしてそこまで行かなくても、「中国人に気に入らないことをした日本の団体・企業」に集中電凸をすれば、音を上げさせたり廃業に追い込むことくらいはできそうでもある。
そういうケースが今回の件をきっかけに頻発したとしても、全然おかしくはないのではなかろうか……