11月17日、フィギュアスケーターを引退して今はプロフィギュアスケーターである羽生結弦 氏(28歳)が、離婚を発表した。
離婚相手の妻というのは8歳年上の元バイオリニストらしいが、それも非公表として彼女との結婚を発表したのは今年8月4日。
その結婚期間はわずか105日で、電撃離婚であるばかりか、世間一般ではこれをスピード離婚と呼ぶ。
こういう離婚をするカップルは世間に例がないというわけではないが、やはり極めて珍しいケースには違いない。
さて、その離婚原因は羽生氏自身が声明したところによると――
自分と妻及びその周辺人への誹謗中傷・ストーカー・過熱報道であるらしく、
そのあげく「彼女には幸せであってほしい、制限のない幸せであってほしい」という思いに達し、離婚するという決断に至ったということらしい。
ここで誰しも思うのは、そんなことそうなると最初からわかりきってたことじゃないか、ということだろう。
いくら妻の正体を秘密にしたところで、そんなのいつまでも隠し通せるわけがないのは子どもでもわかる話だ。
また、世の中には同じような目に遭っている有名人が何人も何百人もいるはずだが、だからと言ってそれが原因でスピード離婚したという話はむしろ聞いたことがない。
今回のはやはり、異例中の異例なケースなのだ。
ここでどうしても思わずにいられないのが、「人間・羽生結弦」の「少年性」である。
一目見てわかるとおり、羽生結弦の容姿はまさに「少年」である。
永遠の少年、という言葉がまさにぴったり当てはまるようで、それはパッと見て普通の28歳の男性とはとうてい思えないほど――いったいこの人は大人になるということがないのか、と思うほどなのだ。
そしてこの少年性こそ、日本や中国での羽生結弦の――主として女性からの――超人気の源泉であることは間違いないと思われる。
もちろんオリンピックで金メダルを獲るほどであるから、少年と言ってもものすごい努力の積み重ねと糞度胸は、絶対にある少年である。
が、やはり、それでも少年は少年なのだと言っては悪口になるだろうか。
この少年性が――少年性というものに含まれる意味は、非常に色々あるのだが――スピード離婚の原因の一つであると推測しては、ゲスの勘繰りになるだろうか。
そしてもう一つ思うのが、今回の離婚の報を聞いて手を叩いて喝采するまでは行かずとも、やったぁと幸せな気分になっている「羽生結弦ファン」が何人もいるのだろうということについてである。
プロレス界などではもう何十年も前から言われていることだが、ファンというのは時に残酷なものだ。
いや、残酷なファンが必ずいる、と言った方が正しいか……
ストーカー報道までするメディアも残酷で無慈悲で無節操かもしれないが、しかしそれは言うまでもなく、残酷なファンの需要に応えるためなのではあるまいか。