10月9日、NHKその番組「ニュース7」において、NHK局内(建物内)でもジャニー喜多川による(むろん若い同性への)性加害が行われていた疑惑があると伝えた。
今でもBSで続く「ザ少年俱楽部」で、ダンス練習に来ていた当時(2002年)高校生の男性を局内トイレの個室に連れ込み、下着を脱がせての性加害を行い――
同じことが5回ほど続いた数か月後に初めて拒否したところ、翌週からは呼ばれることがなくなったという。
(⇒ スポニチアネックス 2023年10月9日記事:ジャニー氏NHK局内でも性加害か 男性が証言 トイレの個室内で下着脱がされ…NHK報道)
このジャニー喜多川の性加害というのはまさに底なしで、その全容が明らかになる「決定版犯罪実録」が書かれるのはだいぶ後のことになるだろう。
もしかすると、同性相手の児童姦者としては真に史上最大級――
古代や中世の無制限の権力を振るった暴君たちさえ凌ぐ、空前絶後の性犯罪者と断定していいのかもしれない。
それにしても彼は2019年に87歳で死んだのだが、この「NHK局内トイレで性加害」したときは70歳である。
全くたいしたビョーキぶりというか、掛け値なしの性欲モンスターと言うべきだろう。
70歳の老人の男性に性加害される少年、というのは、どんなBL漫画家でも美化することは難しい。
それは想像するだにゲロが出そうな、凄まじい恐怖体験であるに違いない。
さて、そんなジャニー喜多川について――
「今の日本のエンタメを作った」人であるとか、性加害の反面そんな功績がある、という言い方がある。
日本のエンタメを作ったというのはハッキリ大袈裟であり過言であると思うが、「日本の男性アイドル文化を作った」と言うなら確かに当たっているだろう。
しかしこれもまた、極度に恐ろしいことではないか。
なにせ日本の男性アイドル文化は、その国民的人気は、熱狂的推し活カルチャーは、史上最悪の大量殺人鬼ならぬ大量児童姦者が作ったというのだ。
私はこれを、恐るべき「原罪」だと思う。
輝ける日本の男性アイドル(のかなりの部分)たちが、花咲ける男性アイドル文化が、同性少年への大量性加害の上に成り立っていたというのは――
その余波とイメージはこれから当分続くというのは、途方もなくグロテスクな光景である。
特に海外から見れば、日本の男性アイドルというだけで「そういう目」で見られそうである。
「そんな世界」「そんな国」で育ったアイドル、などと見られそうである。
はなはだ遺憾ながら、日本は児童姦それも同性児童姦に「寛容な」国、と見られても仕方なくなった。
そんなことが加害者が死なないと明らかにならない国、それまでは黙認・野放しされていた国、という評価が当たっている国となってしまった。
その意味でジャニー喜多川は史上最大の「同性児童への性加害者」というだけでなく、明治開国以来最大の国賊と言ってもいい存在になったのではないだろうか……