プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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日本の「軽トラ」世界で人気-これが日本独自である不思議

 私は車に、全く詳しくない。

 しかし昔からよく聞くのが、「日本の軽トラック車(軽トラ)が海外では人気が高い」という話である。

 最近も、そんな記事がネットに載っている。

(⇒ プレジデントオンライン 2023年9月12日記事:車幅は小さく、荷台は大きく、壊れない…日本の軽トラが「世界でいちばん実用的なクルマ」と絶賛される理由)


 いや全く、およそ日本で「外仕事」のある仕事をしている人にとって、軽トラの便利さ・有用ぶりを高く評価しない人はいないだろう。

 これと競える車種と言えば「箱バン(これも軽自動車)」だけだろうが、この2つはまさに日本の「仕事車」の双璧と言える。
 
 しかし、ところで、不思議なのである――

 なぜこの2つの仕事車は、いや軽自動車というカテゴリー自体が、「日本独自」のものなのだろうか。

 こんな便利なものなのに、なぜ欧米では作られないのだろうか。

 欧米人は体が大きいから、というのは一見よくわかる。

 確かに小柄と言われる日本人にとってさえ、軽トラの座席は狭く感じられることがある。

 また、座席のクッションはクッションと言えるものでないほど固く、長距離運転には不向きなのは言うまでもない。

 しかし小さい車と言えば、ちょっと昔の欧米の映画(1950年代あたり?)、それくらいの年代を舞台とした欧米の映像作品などには――

 それこそ日本人でさえ「こんなに小さいの?」と思わずにいられない小さな車が、普通に出てくるのは何なのだろう。

 そしてまた、広大で知られるアメリカの農場の「中で使う作業車」としては、まさに軽トラは打ってつけだと思える。(だからこそ現実に今のアメリカでも高評価なのだろう。)

 それならば、欧米にでも軽トラが自生していてよかったのではなかろうか。

 いや、中国でも他の国でも、自動車を作れる国なら軽トラ・軽箱バンをドシドシ作って良さそうなものなのに、どうしてそうならないのだろうか。

 これは自動車に詳しい人なら簡単に答えられる疑問かもしれないが、私にとっては謎である。

 それはまぁ、派手に正面衝突したら絶対に無事ではいられまいというあの形状が、どうしても他の国の人たちには受け入れられない……

 というのなら、確かにわからないでもないのだが。

 世の中には、他の人にとっては簡単にわかるかもしれないが自分にはわからない疑問、身近すぎるのにわからない謎があるものだと、こういう記事を読むたびに思うのである。