7月6日の午後3時10分ごろ、宮城県栗原市の市立若柳小学校の校庭に軽トラック1台が侵入。
児童4人をはねて軽傷を負わせ、運転手の男34歳が殺人未遂容疑で逮捕された。
彼は(閉まっていた?)正門からではなく、業者や保護者が使う通用門から侵入してきたらしい。
軽トラと言えば車の中で一番軽い部類ではあるが、それでも人を撥ねて・轢いて殺すには十分である。
それでも4人とも大ケガには至っていないようなので、それほどのスピードは出していなかったのだろうか。
しかしもちろん、殺意あってやったことには違いない。
現時点で動機は不明ではあるが……
これもまた殺人未遂と言うより無差別殺人未遂と言った方がよい、「よくある」事件の一例である。
(⇒ 2021年11月9日:こども園侵入殺人未遂事件-死刑に犯罪抑止力はなくてもWin-Win効果はある)
ところでこういう事件のニュースを聞くと、ほぼ全ての人が「許せない」という怒りや、いつどこでこんなアタマのおかしい奴と自分(または家族)が出くわすかもしれないという恐怖を感じる。
そしてもう一つ感じるのが、
「こんな奴でも殺人には至っていない以上、刑務所に入ってもいつか社会に出てくる」
「たとえ精神病院に入っても、それでもいつか退院してくる」
という懸念であり憤りである。
実際、もしこんな事件を起こした人間が死刑になって世の中から削除されるものなら、それを素晴らしいこと・まっとうなことだと感じる人が圧倒的に多数だろう。
世の中には、こういう人間を除去すべきだという需要が確実にある。
アタマがおかしいからこそ無罪だとか、
一人も殺してないから死刑にならないとか……
そういう「今の社会体制」に不満や怒りを感じている日本国民は、まるでフランス革命前夜のフランス民衆のように多数に上る。
そう表現しては大袈裟だろうか。
しかしホントにいつも不思議に思うのは、そういうニーズに応えようとする政治家もマスコミもほとんど見当たらないことだ。
こんな事件を起こした人間を絶対に社会復帰させないこと、
「狂人無罪」の廃止や「一生監禁」の法制化を支持する国民が非常に多くいることはわかっているはずなのに、
それを訴えれば多くの賛同が集まることは明白だろうに、
それでもこのニーズに応えようとする人がいないのは、天下の奇観と言っては言い過ぎだろうか……
(⇒ 2023年4月3日記事:交番襲撃「狂人無罪」再び-なぜ政党は刑法改正を訴えない?)