3月11日、WHO(世界保健機関)は、(ようやく)新型コロナウイルスの蔓延がパンデミックと言える、と宣言した。
特に欧州への蔓延は燎原の火の如くで、イタリアは全土に移動制限をかけた上に刑務所で暴動が発生し、まるで世紀末的状況になっているようだ。
さらにドイツのメルケル首相は、ドイツ人口の6~7割が感染する危険があるとまで言い出した。
また、アメリカのトランプ大統領は3月11日、イギリス以外の欧州からのアメリカ入国禁止措置を発表した。
その一方、感染源(のはず)である中国は、中国においては流行のピークを越えた表明している。
おそらくWHOが(重い腰を上げて?)今回の事態をパンデミックと認めたのは、それが欧州で爆発的に蔓延し始めたからである。
たぶん、そうでなかったらパンデミックとは言わなかったのではなかろうか。
WHOが中国から大金をもらっているのが事実だとしても、やっぱりそこはよく言われる「欧米中心主義」の要因の方が強いのではないか、と感じてしまう。
さて、ここからは、さらなる憶測にしか過ぎないのだが――
このコロナウイルス、なんだか「欧米人」すなわち「コーカソイド」が特に罹りやすいように思えないだろうか。
発生地の中国での感染者数と死者数が突出しているのは当然としても、欧州での流行は特に迅速すぎないか。
(対する日本は、これに比べればずっと穏やかに見える。)
そしてウィルスの効き具合が人種によって異なる、という話もあまり聞いたことがないが……
ある種の欧米人がハグしたりキスしたりする習慣があるからというだけで、こんな急速な広まりが説明できるのかどうなのか、ちょっと気になるところである。
それにしてもメルケル首相、「全人口の60%から70%が感染する恐れがある」などと、思い切ったことが言えたものである。
良くも悪くも日本の政治家は、こんなことを言う勇気はないだろう。
(もちろん言ったら、失言として叩かれるに決まっている。)
もちろん思い出さずにいられないのは、1346年から1370年頃にかけて中世ヨーロッパを襲った黒死病(ペスト)のことで――
これで当時のヨーロッパ人口の3分の1が死亡したらしいことは、非常に有名である。
まさか今回のコロナウイルスでそれほどまでに死者が出ることはないにしても、コロナの死亡率は通常のインフルエンザの10倍程度はあるらしい。
まさに21世紀版の黒死病――
20世紀初頭のスペイン風邪に続く、1世紀ぶりの人類を襲う大疫病禍となりそうな勢いだ。
これに比べれば20世紀後半のエイズは、特定の――同性愛者の――人にしか関係なかったし、
同時期のエボラ出血熱も、ほとんどアフリカだけの(欧米人や日本人にはあまり関係・関心のない)地方風土病であった、と言えるかもしれない。
そして、これももしかして、の話なのだが……
もしかして欧米人(白人・コーカソイド)というのは、本当に「ウィルスに特に弱い」という特性でも持っているのだろうか。
本当にそうだったら(あるいは、そう感じさせたら)、イスラム過激派などは確かに、生物兵器の取得・開発を急速に進めそうである。