今週は、しょっぱなから北朝鮮のミサイル発射と襟裳岬沖(襟裳岬からはずいぶん遠いが、そう報道されている)への着弾という“大ニュース”があった。
(しかし例によって、すぐ忘れられてしまうだろう。)
そして今週もまた、国内犯罪と「恐怖の隣人」にまつわるニュースが目白押しである。
さいたま市見沼区御蔵の税理士・O(52歳)は、猫に熱湯を浴びせたりバーナーで焼いたり歯を抜くなどして殺すのを録画し、“カールおじさん”のハンドルネームでインターネット(2ちゃんねるの動物苦手板)に投稿していた。
何でもその板の住人には「神」と呼ばれていたそうである。
誠にキモい変質者であるが、しかし「神」と呼ばれるのが嬉しくて投稿を繰り返していたとしても、逮捕されてしまえばその「神」と呼んでいた人たちも何の手助けもしてくれはしない。
裁判費用をカンパしてくれることもない。
「神」というのも誠に虚しい称号である。
(⇒ 産経新聞2017年8月29日記事:ひどい!猫に熱湯かけ、バーナーであぶって死なせた動画を投稿 動物虐待容疑で税理士逮捕 警視庁)
また、「近所の隣人の脅威」という話題では、こんな記事もあった。
K(65歳)とその娘(35歳)の親子コンビは、迷惑どころでは収まらない正真正銘のキチ●イ危険人物である。
しかしやや驚くのはその35歳の娘を直撃したくだりで、「マスク姿」とあるのに「近くで見ると目のパッチリした清楚系美人だった」と書かれていることだ。
マスクをしているのに、目がパッチリとしているだけで「清楚系の美人」とわかるのだろうか。
どうもこういう記事の場合、ある程度年齢が若ければ、とにかく「美人」と書いておくことが多いような気がする。
それは「根暗なブス」だの「キツめの顔立ち」と書くわけにいかないからだろうか、それとも読者に意外性を持たせたいのか――
その真偽はともかくとして、こんな女なら35歳で老母と二人暮らしというのも当然である。
たぶん一生結婚などするわけもなく、一生処女で終わりでもするだろう。
それだけは――こんな女の血を引く子孫ができないだけでも、やや救いというものだろうか。
そして最後は、14歳の少女を2年間も自宅に監禁したT(25歳)の件。
彼はさいたま地裁において奇声と奇妙な言動(受け答え)を繰り返し、休廷及び公判延期になった。
弁護人によると「今朝からこの調子です」とのことで、なんか精神異常で減刑になろうという魂胆がモロバレのような行為である。
さて、彼ら彼女らは、まったく北朝鮮のミサイルなど比較にならない「脅威」である。
どうせ北朝鮮のミサイルなど本当に攻撃目的で発射されることなどないのだが(それをやったらアメリカに滅亡させられる)――
しかし彼らはその近所に住む人たちにとって、血の気が引くほど恐ろしい存在なのである。
しかも彼らは捕まったからといって、死刑になって消えるわけではない。
ちょっとした刑期を務めるか罰金を払い、それでまた社会に復帰することになる。
近隣住民はもちろんのこと、彼らが次に転居した先の(何も知らない)住民にとって、北朝鮮ごときよりはるかに恐ろしい話である。
こういう「恐怖の隣人」への対策について、2年前に記事を書いた。
彼らが捕まって報道されるたびに(実名が出るたびに)それを記録し、「犯罪者データーベース」を構築する。
それは有用(かつ商業化もできそう)な手段なのだが――
もう一つ、「市民や有志が、誰かに彼らの暗殺を依頼する」というのも、決して非現実的な話ではないと思う。
特に猫を虐待死させる税理士Oなど、猫愛好家の人々にとって格好の――まさに天誅を加え、血祭りに上げねばならないターゲットではなかろうか。
そしてまたK&その娘も、たとえば車ではねたり家に放火したりすべきターゲットではないか?
もし彼ら彼女らが殺されていなくなったとすれば、周辺住民ははっきり快哉を叫ぶだろう。
「ああ、よかった」と胸をなで下ろし、幸福感を噛みしめるに違いない。
そして暗殺犯が捕まったとすれば、減刑の署名活動に参加することにやぶさかではあるまい。
また、おそらくその暗殺犯は、ネット上でヒーローになれる可能性が高い。
tairanaritoshi-2.hatenablog.com
よく知られているように、警察はこういう人物がいるからといって「まだ何もしてないのに逮捕できない」と、予防先制攻撃をやりたがらないものである。
警察がそうであるなら、一般市民の間に「自力救済」の希望と需要が高まっていくことは避けられない。
暗殺者と言えば、それが純粋な単独犯でないのなら、何らかの権力を持つ“黒幕”が雇った者であるのが相場だった。
しかし未来の暗殺者は、権力者でも何でもない草の根の市民から依頼される方が多くなるかもしれない。
「オレは人生に絶望してるんだ、人を殺して自分も死にたいんだ」と思っている人は、まさにそういう暗殺者になるのにうってつけの存在である。
いや、誰からも依頼されなくても――
OやKを付け狙って暗殺するというミッションは、たぶん彼に生きがいというものを与えるだろう。
あまつさえ、名声を得ることができるかもしれない。
(これもよく知られているように、一人を殺したくらいでは死刑にもならないのだ。)
近所の人たちが金を出し合い、あるいは見かねた自治会長さんが身銭を切り、暗殺者を雇う。
それか、ボランティアの有志が誰にも頼まれずに暗殺を買って出る。
そういう風習がこの日本に発生することは、決して絵空事ではないように思えるが……