プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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「盗撮産業」1人12年で売上1億5000万超-これは日本独自の産業か?

 2月14日(バレンタインデー)、京都府警は無職46歳の男性を京都府大阪府迷惑防止条例違反(卑わいな行為)容疑で逮捕した。

 この46歳男性、「Mr.研修生」の名で商業施設での盗撮を繰り返してネットで動画販売し、

 なんと12年間で10万ダウンロード、1億5000万円の売上を誇り、「カリスマ撮り師」と呼ばれていたそうだ。

(⇒ 毎日新聞 2023年2月14日記事:112人盗撮容疑で46歳逮捕 動画投稿で売り上げ1.5億円超)


 いやはや、すごいもんである。

 職業は「無職」とあるが、こうなると「盗撮業」と表記していいだろう。

 しかしこの個人盗撮業者、もっと広くは彼氏彼女同士の自撮りセックス投稿業者というのは日本に何十人(何百人?)といて、逮捕されて報道されるだけでもこれくらいの売上を上げているのはザラなのだ。

 そうすると日本では、間違いなく「盗撮産業」「盗撮業界」というのが成り立っていると言ってもいいのだろう。

 それにしても、である。

 皆さんは、特に女性は、不思議に思わないだろうか。

 無料動画ならまだしも、こんなにも多くの人が盗撮動画を「カネを払ってまで」見ている、見たがっているということに。

 いったい女のアソコとは、それも下着を穿いてて見えないはずのアソコとは、そんなにまでも見たいと感じるものなのか。
 
 そんなにも、価値を認め得るものなのか。

 ちなみに私は、こんなものにはビタ一文の価値も感じない者である。

 当然、こんなものを見ようとカネを払うなど、狂気の沙汰で愚の骨頂だと思っている。

 ただ「見るだけ」の女性の股間など、たった5円の価値もないというのが私の感想である。

  
 しかし世の中には、それを見ようと何百円だか何千円だかを払う男性が、疑いもなく何百人・何千人もいる。

 しかしそんな彼らが、とんでもない変態か犯罪者予備軍かと言えばそんなこともなく――

 おそらくは日々を慎ましく生きる善男善夫だというところが、現実世界の複雑怪奇な庶民の哀歓なのだ。


 さて、ここで気になるのは――

 ではこの盗撮産業は、日本でのみ成り立っているのだろうか、ということである。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com

 

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 たとえば中国・韓国・マレーシアやインドネシアベトナムでは、こうした盗撮産業が成り立っているのだろうか。

 南米では、アフリカでは、ヨーロッパではどうなのか。

 メキシコやコロンビアは麻薬産業が盛んなことで悪名高いが……

 メキシコ人やコロンビア人は、日本では個人事業主たちの盗撮産業がこんなに盛んであることを知れば、どんな感想を持つのだろう。

 いったい南アフリカでは、エジプトでは、インドやカナダやブルガリアでは、男性たちはカネを払って盗撮動画を見ているのだろうか。

 見ていないとすれば、何が日本人男性と違うのか。

 なぜ、どういうわけで違っているのか――

 我々はまだ、人間の性について何もわかっていない……のではないか。