という見解に「自信がある」、と述べた。
科学者は情報機関が調査中であり近く結論が出る、
今回のコロナ禍は中国の初期対応の誤りが原因であり、報復として対中関税の引き上げもあり得る、とも言った。
アメリカの大統領がこんなことを言うのは、もちろん爆弾発言である。
しかし意外にも、こんな爆弾発言が「なかったこと」としてすぐにスルーされてしまう例は、そんなに稀なわけではない。
(この点、国際政治もプロレス界も変わりはないのだ。)
私はこの「コロナ武漢研究所起源説」が正しいのかどうか、もちろん全く知識がない。
ただ、元から反中感情の強い人にとっては、ぜひとも信じたい説であるのは言うまでもない。
そしてもう一つ、相当の確度をもって言えるのは……
もし今アメリカの大統領がトランプ以外の人であったら、こんなことは(絶対と言っていいほど確実に)まず言わないだろう、ということである。
たとえ「大統領選挙が近いから、こういうことを言って自分への批判をかわそう。国民の怒りを外国に向けよう」と現任大統領なら誰でも思うとしても、それでもトランプ以外の人間はこんなこと言いはしないだろう。
就任以来、トランプ大統領は「飛ばしまくってきた」。
つい最近も、WHO(世界保健機関)への拠出金を本当にストップさせてしまった。
まさに「暴走大統領」の名にふさわしい行動の数々だが、しかしそれは必ずしも批判ではなく、それがいいという人だって大勢いるのだ。
(「暴走」が褒め言葉・敬称であり得ることも、プロレス界によく似ている。)
さてしかし、その暴走大統領がまだやっていない暴走と言えば、むろん「戦争」である。
たぶん、ではあるが、今年の大統領選挙でトランプが再選されれば、どうせ最後の任期である。
(そしてとても老齢にもなる。)
いよいよ最後の暴走である戦争に打って出る可能性は、相当に高いのではないか。
もっとも、その相手が中国だというのはさすがに可能性が低いが――
(しかしそれでも、中国との全面戦争にはならない気がする。
どっちも、そんなことまでエスカレートさせたくはないだろうからである。)
この4点セットが揃ったとき――2021年初頭あたり――、戦争が起こる確率はかなりあるのではなかろうか。