ラーメン界の雄・一風堂が、外資系高級ホテルのザ・ペニンシュラ東京において、全客室向けに「1杯3400円」のラーメンを提供しているそうだ。
その試食会が行われたのは、同ホテル最上階の「1泊200万円」のスイートルーム。
そう、1泊で200万円。
高級ホテルとくれば別段珍しくもない値段設定なのだろうが、世の中にはこんなのに泊まる人が複数いるのだ。
(余談だが、ネットを見ていると格差社会に絶望して日々生きている人はとても多いように感じるのだが、こういうホテルはその人たちの焼き討ち対象にはならないのだろうか……?)
ラーメン1杯3400円とは法外な値段だが、しかしこれも驚くようなことではない。
こんな高級ホテルに泊まる人にすれば、3400円なんて気軽に出せる額だろう。
そこまで行かない人にしても、たまに高級ホテルに泊まれば、ついつい財布の紐が緩むものである。
だいたいモノとサービスの値段なんて、高くしようと思えばいくらでも高くできるのだから……
私ももし泊まるようなことがあれば、話の種に注文するかもしれないし。
(しかし、きっと罪悪感を覚えながらである。)
とはいえ私は、「昼食に800円も使うような人は、富裕層である」と常々思ってきた者である。
しかし世の中には、1食800円超の外食屋なんてザラにある。
これだけ日本経済が低迷しているゼロ成長であると言われながら、世の中にはかくも富裕層が多いのか――
と日々感じているのは、きっと私だけではないと信じる。
毎日の昼食に800円超を支出しているか否かは、たぶん富裕層とそうでない層を判断する、一つの基準だと個人的には思っている。
それは「生活が苦しい」と言っている人が本当に苦しいのかどうか、判断する基準でもあるのではないだろうか。