プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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【著作】人口減少と無人島化、「民主身分制」封建土人国の日本

 この記事は、ツイッター広告用である。(私は何でもやってみたい方なのだ。)

 

Amazon.co.jp: 平 成敏:作品一覧、著者略歴

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 人口減少時代に入った日本で、その魁(さきがけ)となるように数年後に無人島化する島が、瀬戸内海にある。

 そうなる前に、まだ定期船があり、行こうと思いさえすれば簡単に行ける間に――

 『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』は、まだ人が住んでいるその島(情島)の或る一日を切り取った、ルポルタージュである。 

(「ルポルタージュ」って、何だか使ってみたくなる言葉だ。)

 一人でも多くの人に、この島が“生きていた”時の記憶を分有してもらえれば幸いである。

(⇒ 2017年11月30日記事:kindle新刊『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ-人口7人・広島県呉市「情島」訪問記“失われる時を求めて”』)

 


 次に、『尊敬なき社会(上・下)』。

 日本では学校でも社内でも地域でもイジメが絶えることがなく、

 企業不祥事も毎日のように報じられ、なぜか先進国の中で最も生産性が低い状態が続いている。

(何と、あのギリシャより低い。)


 思うにその根本原因は、

「人間は平等だと普通に信じながら、しかし“目上の人”がいて、上下関係が非常に大事だと思う」

 などという、どう見ても完全に矛盾した“道徳観”を日本人が共有しているからである。

 善男善女が「我が子に礼儀や上下関係を教えたいから」部活に行かせたいなんてことが、ごく当たり前に思われている始末だからである。

 こんなことをしていれば、「上役の意向に逆らえないから」悪いと思っていても不祥事に突き進んでしまう、会議で意見を言わずに黙っている(そうしないと「失礼だから」)とかいう結末になるのは、誰にもわかりきったことではないか?

 

(⇒ 2017年7月19日記事:「エクセレント・カンパニー」東芝の凋落(経営危機)と「目上を敬う」封建土人道徳)

 

(⇒ 2017年10月19日記事:日産と神戸製鋼所が不正隠蔽で大揺れ-「先端技術を持つ封建土人」なのは日本の伝統)

 

(⇒ 2017年10月21日記事:日本企業の「コンプライアンス」が機能しない真の根本的な理由)

 
 そして日本人は、「繋がり」とか「絆」とかいったものを、やたら重視・美化している/したがっている。

 
 しかしそれは、往々にして「土人の絆」や「奴隷を繋ぐ(精神的な)鎖」となり、日本人を互いに固縛・抑圧している。

 開かれた流動性の高い社会であるより、政治でも会社経営でも世襲を積極的に支持するような社会を志向(嗜好)させている。

(⇒ 2016年10月18日記事:いじめ自殺少女写真の受賞取消しと公開-いいかげん「繋がり」という鎖を断ち切れ)

 

(⇒ 2017年9月21日記事:元首相・中曽根康弘の孫、中曽根康隆氏が衆院選出馬表明-日本人らアジア人は世襲を愛している/「土人指数」という尺度)

 
 こうした「上下関係」や「繋がり」を、他ならぬ庶民自身が支持していることが、日本を“世界最先端の封建土人国”にしているのである。


 『尊敬なき社会』では、「人間には上も下も “絶対に” ない」ことを書いた。

 たとえどんなに能力や人柄が高かろうと、その人を尊敬する(上位に置く)理由は全くない。

(ちなみに、親に「恩がある」のと「尊敬する」のは全然別の話である。)


 もしそんなことはないとか、尊敬のない社会なんて闇だと思うなら――

 そういう人は、今すぐ民主主義が正しいなんて思うことを止めて、封建主義者かオカルト主義者になるべきである。  

 たとえば、「あの人があんなに偉いのは、前世でいいことをしたからだ」なんて思う人になるべきである……