プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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山尾志桜里の当選に、選管へ抗議電話する電波系キ●ガイ人間

 10月25日、希望の党の両院議員懇談会が開かれ、代表兼東京都知事小池百合子衆院選敗北(の原因を自分の発言で作ったこと)を詫びたものの、自身は代表を続投するとした。

 もちろんこれは当たり前である。

 希望の党小池百合子の一枚看板で成り立っているのだから、いくら旧民進党出身者が辞任を求めて吊し上げたところで、代表を辞められるわけがない。

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 言っては悪いが小池百合子のいない希望の党なんて、ヒトラーの抜けたナチスのようなものだ。

 ま、どうせ数年経てば今回の敗北も小池百合子の「排除」失言も忘れられてしまうので、気長にやればいいのではないだろうか。


 ところで今回の衆院選では、あの「不倫女」山尾志桜里(43歳)が愛知7区から無所属で出馬し、もう一人の候補・自民党鈴木淳司(59歳)を僅差で――総投票数26万6783票のうち834票差――小選挙区で破り、当選を果たした。

(鈴木氏も比例で復活当選した。)

 この26万6783票のうち、無効票が1万1291票(4.23%)あったことについて、県選管に抗議の電話がたくさんかかっているそうである。

 

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 むろん「たくさん」とは言っても24日に35件、25日に40件以上と、選挙民の総数に比べればごくごくわずかな数である。

 しかし中には「激しい口調で抗議する人が多く、1時間以上粘る人もしばしば」というのだから、県選管にとってはとんだ災難だ。


 それにしても世の中、ホトホト馬鹿がいるものである。

 当然こういう電話をしてくる人たちは、山尾志桜里を嫌いだし「許せない悪党」だと感じている。

 そういう人物があろうことか当選してしまったのだから、腹が立つし「信じられない」と憤るのは自然だろう。

 しかしそれが「開票作業中に候補者の名前(山尾の対立候補名)を消したんだろう」とかナントカいう陰謀論になってしまい、県選管に抗議の電話をかけるというのは、救いようのないほどのアホぶりとしか言いようがない。

 私も別に山尾志桜里という人物を擁護する義理は全くないし、当選を喜んでいるわけでも全然ない。

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 だが彼女が「信じられない/あってはならない」当選を果たしたからと言って、それが県選管の陰謀だとか思うほどの馬鹿ではない。

(というか、世の中のほとんどの人がそこまで狂ってはいない。)


 無効票が1万票4%あったからといって、その理由は誰でも想像できるだろう。

 その人は山尾志桜里に入れたくはなく、かといって対立候補にも入れる気にならない。

 だから白紙とか「おふざけ」なことを書いて投票するのである。

(それにどうせ、個人候補名を書く小選挙区だけでなく、党名を書く比例代表にも投票するのだ。)


 たったこれだけのわかりやすいことに、陰謀なんて考えるだけ無駄である。

 しかし当然と言うべきか、自分の正しいと思う結果にならなかったら、人は「これは陰謀だ」とか言いたくなるものだ。

 そしてごく稀に、理性でそれを抑えられない電波系の人間がいるのである。

 こんなことで1時間も電話で粘れる人間がいるのである。

 その人間は、もし山尾志桜里が僅差で落選していたら、無効票が何万票あろうと「そんなことに文句付けるな、ケチつけるな」と思ったに絶対違いないのだが……

(これは、いかに狂っていようとその人間自身がよくよくわかっていることだろう。)


 この電波系人間たちは、県選管に抗議するヒマがあるのなら「愛知7区」の選挙民を罵倒すべきである。

 愛知7区は、名古屋市の東北方向――瀬戸市(一部除く)・大府市尾張旭市豊明市日進市長久手市・愛知郡から成る。

 よりにもよって山尾志桜里などというゲス女に投票し・当選させたこれら住民に対し、ネット上であらん限りの罵声を浴びせて然るべきである。

 それなのになぜか県選管などというお門違いの所に電話などするから、頭の中が電波系なのだ。


 もちろんあなたには、彼らがそうする理由がわかるだろう。

 言うまでもなく「反応が欲しいから」「相手が低姿勢だとわかっているから」「選挙民を叩いたら自分が叩かれるから」とかである。

 
 それにしても山尾志桜里、あれだけ世の中で叩かれても(しかも無所属でも)ギリギリ当選するのだから、地元での評価は意外と高いのだろうか?

 あの豊田“ちーがーうーだーろ!!!”真由子が落選したのは――

 そのインパクトがあまりに強かったため、今回の衆院選に至るまで世の中から忘れ去られなかったことが大きい。

 これに比べれば山尾の方は、まだしも忘れられていた――あるいは豊田にかき消されていたと言えるかもしれない。

 そう考えると山尾志桜里は、豊田真由子に足を向けて寝られないのではないだろうか……