プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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小室圭氏の復讐「最強の反日日本人」の誕生?

 東京オリンピックの開催か中止か、に続く国民的話題――

 秋篠宮眞子さまと小室圭氏の結婚話は、どうやら年内に行われることに決まりらしい。

 結婚に伴う皇室儀式はナシ、一時金1億3700万円の支給もナシ、結婚後はニューヨーク暮らしということになるようだ。

 近く、両者の心境会見(と言うのだろうか)も行われる見込みとのこと。


 この結婚については、何だか日本人の9割くらいが反対の心境のようである。

 しかし「借金」問題だとか小室ママだとかそういうことは置いといて、ごく素朴に考えてみよう。

 小室圭氏は、日本国民総ぐるみといった感じでバッシングを受けた人物である。

 ここまで長期にわたり日本人からボロクソ叩かれて、恨みを抱かないなんてことがあるだろうか。

 その恨みは、骨髄に達しているとしても何の不思議があるだろう。

 この恨みは一生かけて返してやる、と心中固く決意するのがむしろ普通ではあるまいか。

 もちろん、ここまで叩かれてもなお日本のために何かしよう、折あらば何か言おう――

 というのなら、それは聖人の聖徳みたいな心である。

 そういう心を行動に示していれば、結婚から何年も経ちさえすれば(二人ともあと半世紀くらいは生きるはずなのだ)、日本国民はいつだって手のひら返しする用意があるはずである。

 実際、100年後には今回の「駆け落ち婚」騒動は、大いなる恋愛美談として称賛されていてもおかしくはない。

 が、私やあなたと同じように、小室氏がそんな聖人で聖徳の持ち主であるはずはないと思われる。


 さて、そうなるとどうなるだろう。

 小室圭氏は、例えゲタを履かせてもらったと見なされるにしても――

 痩せても枯れても、ニューヨーク州の弁護士になる見込みである。

 その心中には、日本と日本国民への深い憎悪と復讐心を抱えてである。

 たとえそうでなくても日本への好感などなく、あるのは不信感と疎ましさであるはずである。

(普通の人間なら、そうなって当たり前のことだ。)


 だとすれば、彼が海外在住の反日日本人――

 反日の志を持つ人物になるというのは、ごく自然なことだろう。

 これはなかなか、平成時代までには思いも寄らなかった展開ではあるまいか。

 日本人男性、しかも皇室の(かつてとても人気のあった)女性を妻に持つ人間が、反日の魂を持ってニューヨーク州で弁護士をする――

 これはもう、今までの反日日本人らとはレベルが違うと言わねばならない。

 「史上最強の反日日本人」と言っても過言ではない。

 いったいこんなことになろうとは、誰が予想できたろう。

 こういうことに驚かないのは、プロレスファンくらいのものだ。

 なにせ2000年代のプロレスファンは、あの「アントニオ猪木がプロレスの敵」だという、プロレスファン以外には何のことだかわからないような現実を見てきていたのだから……


 今後、小室圭氏は日本と日本人についてどんなスタンスを取るだろうか。

 鳴りを潜めてノータッチの態度を続けるか、

 それとも何かにつけて愛国的な言動を示し、「仲直り」しようとするか……

 しかしそうでなく、いずれ国際的な反日言論人のトップに立ったとしても、何も驚くことはない。

 まこと現実は、小説より奇なり――の世界である。