2020年のアメリカ大統領選が、もうすぐである。
そしてアメリカ大統領選と言えば、相手陣営への罵倒・あら探し・悪口雑言が飛び交う一大イベントである。
9月27日、(もともと反トランプである)ニューヨークタイムズは独自の調査結果として、トランプ大統領が――
●過去15年間のうち10年、所得税を納めていなかったこと
●大統領当選の2016年と翌2017年の納税額は、それぞれたったの750ドル(約79,000円)だったこと
を報じた。
なんでも納税記録を開示するのは歴代大統領の慣例らしいが、トランプ大統領は「監査中」を理由として、ずっとそれを拒み続けているという。
なお、もちろんトランプ大統領自身は、これを「フェイクニュース」だとして否定している。
そうかと思えば、対立候補である民主党のジョー・バイデン氏の方は……
「私は180年前に上院議員になりました」
と訂正もせずに述べてしまい、「この人、大丈夫か」感を醸し出している。
バイデン「私は180年前に上院議員になった。」
— みたま (@int_independent) 2020年9月27日
備考
バイデンは、スピーチだけではなく記者からの質問さえテレプロンプターを読んで答えます。トランプには事前に記者の質問の通達はされません。
それでもバイデンは度々読み間違えます。@daitojimari https://t.co/P9m4FM61va
どうやらバイデン氏、カンペを読んでいてそれを読み間違えたらしいが――
そしてこれは、普通なら「凡ミス」で片付けられるところかもしれないが――
むろんトランプ陣営はこんなことを見逃さず、ツイッターで広めるというわけだ。
なお、この記事のタイトルの「時空議員バイデン1840」というのは、
私のオススメのイギリスドラマである「時空刑事1973ライフ・オン・マーズ」をもじったものである。
だが、それにしても――
バイデン氏は77歳、トランプ大統領は74歳。
アメリカ大統領選と言えば正真正銘の「世界頂上決戦」だと思うのだが、
それを争うのがどっちも70代だというのは、「高齢化」という言葉を思い浮かばせずにはいない。
そしてまた、まるでスターリン以後・ゴルバチョフ登場までのソ連後期の、
「おじいちゃん指導者」時代を思い起こさせずにもいない。
なんだか、アメリカさえも老化してきたような印象ではないか。
むろん70代だからといって活力に欠ける、というわけでもないが――特にトランプ大統領はそうだが――、
しかしやはり次の大統領選では、40代か50代の若い大統領候補同士が争うのではなかろうか。
アメリカ国民だって、自分の国が(共産中国以上の)「老大国」と思われたくはないし、誰より自分自身がそう思いたくないだろうから……