小学2年生の女児を絞殺し、あまつさえ死体を線路に置いて列車に轢かせるという極悪非道な行為の犯人が、逮捕された。
(⇒ 産経新聞 2018年5月14日記事:黒い車、関与男浮上 乏しい物証、目撃情報積み重ね)
(⇒ 共同通信 2018年5月14日記事:サングラスの人物は無関係)
(⇒ 産経新聞 2018年5月11日記事:【新潟女児殺害】サングラスかけた黒服男、別時期にも女児に暴行 捜査本部が関連捜査)
●被害者女児が午前中に「学校に行く途中で追いかけられた」と言っていた、黒い服のサングラスのおじさん
及び
●現場付近で目撃されていた「白い車」
は、どちらも事件に無関係だったらしい。
こういう情報を選り分けていかなければならないのだから、警察の捜査も大変である。
それにしても、午前には登校中に黒服サングラスの男に追いかけられ、午後には別の男に殺されるというのは、ちょっと異常な偶然の重なりではあるまいか。
もちろん、そういう偶然にも前例はあるし可能性があることはわかってはいるが……
1日に2度も別の変質者に目を付けられるというのは、ほとんどの女児・女性が一生経験しないことには違いない。
そしてこれではまるで、新潟市西区のこの辺りには変質者がウヨウヨいそうな印象を受けるではないか。
今回の犯人が捕まっても、この土地には少なくとももう一人の変質者(危険人物)がいる、または来ている、ということである。
ところでこの事件も例によって、他のニュースと同様にアッという間に忘れ去られる。
来年の今頃には、こんな事件があったことも(地元の人以外は)薄ぼんやりとしか思い出せないか、あるいは全然思い出せない。
たとえば2015年3月には、兵庫県は淡路島の洲本市で住民5人が近所の男に刺殺されたという大事件が起こっているのだが――
あなたはいったいそんな事件、覚えてますか?
上記引用記事でも書いたが、「犯罪者データベース」は新聞の切り抜きをするだけで誰でも簡単に作ることができる。
そしてこの御時世、そんなスクラップは自治会あたりが率先してやってもいいのでは(そういう雰囲気になってもいいのでは)なかろうか。
このもう一人の「黒服サングラスの男」にしても、まだ新聞などに実名は出ていないにしても――
住民の一人ぐらいは、それが誰だか知っているか見当が付くのではないか。
むろん警察は決してそんなことを推奨しはしないだろうが、
そして当の新聞も決して好意的な記事は書かないだろうが、
「犯罪者データベースは(官ではなく)地域住民が作る」というのは、非常に簡単にできる「先駆的な」試みだと思われるのだが……