12月19日、政府の地震調査委員会は――
北海道沖の千島海溝を震源とするマグニチュード(M)8・8程度の超巨大地震が、今後30年で発生する確率が最大40%であると発表した。
なお、北海道最東端の根室沖でのM8・5級の発生確率は70%程度だそうだ。
これはつまり、根室沖は近々ほぼ確実に超巨大地震に見舞われるということだ。
もちろんこれは、何ら驚くべきことではない。
おそらく、日本で超巨大地震に見舞われることがないと(少しは自信を持って)断言できるのは、岡山県あたりくらいのものだろう。
いつか阿蘇山は噴火するし、富士山だって噴火する。
そしてもっと確実なのは、南海トラフ巨大地震と「第二次関東大震災」がやってくることである。
それはきっと、あと50年以内に必ず起こる。(30年以内でも、2020年の東京オリンピック中だって別に驚かない。)
こんなことは、ノストラダムスでなくたって予言できる。
私が子どもの頃から不思議に思っていたのは、「東京でまた大震災が起こる」のは日本の常識のはずなのに、それでも大勢の人が東京に住み着きたがるということだった。
このことは、今でもやっぱり不思議に思っている。
(ただ、それが起こったとしても予想最大死者数は数万人くらいなので、人口1,000万に比べれば確かに死ぬ確率は少ないと言えるが……)
しかし、たとえ根室沖や東京で超巨大地震が起こって大勢の人が死のうと、それでもやっぱり人間は戻ってきて住み着くものである。
東京はまた復興し、またも大勢の人が望んで住み着くことになるだろう。
(ただしこの人口減少の御時世、根室の場合は過疎化が一層進行すると思われる。)
そんなことが何度起こっても日本は終わらず、つい最近まで人口が増え続けてきたのである。
これは「人間は本当に懲りない」「ちょっと時間が経つとすぐ忘れる」と言われて仕方ないことではあるが……
一方で、それが「人間の営み」というものでもあるのだろう。