プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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未解決事件の金字塔「松岡伸矢くん行方不明事件」解決か-和田竜人さんは松岡伸矢くん本人なのか?

 もしこれが本当なら、どえらいニュースである。

 日本の未解決行方不明事件の中でも最も著名さでは一二を争う、1989年3月7日に発生した「松岡伸矢くん(当時4歳)失踪事件」―― 

 その松岡伸矢くん本人が、29年の時を経てTBSテレビの公開捜査番組に「和田竜人」さん(仮名。推定25歳とされる)として出ていたのではないか、というのである。

 近く徳島県警は、彼と松岡伸矢くんの父親とのDNA鑑定を行うという。

 

www.mag2.com

 

(⇒ ブログ「オワリナキアクム」:松岡伸矢くん行方不明事件)

 
 この和田さん、幼い頃から見ず知らずの年齢不詳男性と軟禁状態で一緒に暮らし、2014年6月にその家から「脱走」したらしい。

 そして翌7月に愛知県弥富市(やとみし)のショッピングセンターのトイレで意識不明状態で倒れていたところを保護された、とのこと。


 この松岡伸矢くん失踪事件、全国に数多い“未解決事件ファン”なら誰一人知らぬ者もない――

 日本の未解決事件の中でも、最も謎めいた(それゆえに“人気”も高い)事件である。

 上記引用ブログ記事を読むとわかるように、何と言っても不思議めくのは“父親がたった40秒だけ目を離した隙に”忽然と姿を消した、という部分だろう。

 この“40秒で消えた”というのが、恐ろしくミステリアスではないか……

 こんなこと、宇宙人によるUFO誘拐事件談でも滅多に聞かない話である。

 
 とはいえ、この話を初めて聞いた人は直感的に感じただろうが――

 40秒って、いったい何を根拠に言っているのだろう。

 まさか父親も、目を離した時にストップウォッチを押していたわけではないだろう。

 「目を離したのはどれくらいの時間だったか?」と聞かれて「40秒くらい」と答える……

 その「40秒」という数字は、なかなか出てこない答えのような気がするのである。

 たぶんこの「40秒」という数字は、「自分としては1分も経っていなかったはずだと思う」と読み替えるべきなのだろう。

 そして総合格闘技を見慣れている人なら実感があろうが、40秒あるいは1分というのは、案外長い時間なのだ。

 たかが1分、されど1分……


 しかしそうは言っても、やはりそれだけの時間で4歳の子どもを(声もなく)さらい、

 家族がすぐ近くにいるのに誰にも気づかれることなく逃走するというのは、

 まともな神経の人間なら試みようとも思わない難事であるには違いない。

 
 さて、和田竜人さんの顔が、当時4歳の松岡伸矢くんの写真とソックリだと専ら評判のようだが――

 正直私には、この二人がソックリで同一人物だとはとても断言できない。

 もし何の前情報も持っていなければ、写真を並べられても似ているとさえ感じなかっただろうと思う。

(とはいえ私は人一倍、人の顔を憶えたりするのが苦手だという自覚はある。)

 これだけ多くの人が似ていると言っているのだから、たぶんおそらく似ているのだろう。 


 もしDNA鑑定で和田竜人さんが松岡伸矢くんだと判明するようなことがあったら、これは久々のテレビ局の大快挙である。

 いや、日本のテレビ史上、最大の功績かもしれない。

 おそらくは犯人逮捕も近いだろう。

 いや、和田竜人さんが“脱走”した2014年以来、彼はずっとビクビクバクバクしながら暮らしているに違いない。

(もちろん、死んでいなければの話だが……

 和田竜人さんが脱走してすぐ自殺してましたとかいうのは、いかにもありそうな話だ。)


 もし犯人が生きて捕まったら、謎に満ちた誘拐の真相もついに明らかになるだろう。

 そしてその手口は、わかってしまえば「なぁんだ」と言いたくなるような平凡なものであるかもしれない。 

 奇跡的に、ごくたまたま、誰にも見られることなく松岡伸矢くんの家族から離れることができただけ。

 それが真相であるのかもしれない。

 もっとも和田竜人さんはテレビの中で、その男は「家で一日中パソコンに向かっていて、グラフが画面に見えたのでデイトレーダーではないか」と語っていたそうだ。

 これは偏見というか固定観念というか、デイトレーダーというのは四六時中「株」のことで頭がいっぱいで――

 とても男の子を誘拐して一緒に暮らすなどという心の余裕はないように思える。

 そして和田さんが、その男に性的なことをされたと全く語っていない(報じられていない)のも気になるところである。

 普通は小さな男の娘を誘拐するって、身代金目的でなかったらそういう目的しかないと思えるのだが……


 もっともこういう話には、何度マユにツバをつけても足りない、というのも真実だろう。

 大山鳴動して鼠一匹、ドッチラケの尻切れトンボに終わる可能性だって、充分すぎるほどあるというものだ。

 ともあれ、その結果次第では日本の未解決事件史に永遠に刻まれるだろうこのニュース――

 続報を待ちたいものである。