東京都江戸川区立の小学校2校のプールで、合計760立方メートルの水が流出。水道代として約51万円の損害となったという。
その水道代は、共に両校の校長が自腹負担するそうだ。
(⇒ 朝日新聞 2024年6月29日記事:小学校2校で教諭のミスでプールの水が流出 学校長、損失負担の意向)
この「学校プールの水を止め忘れ、莫大な水道代が発生する」という事件は、全国でしょっちゅう起こっているようで――
なんだかそういうニュースを目にする頻度は、アメリカでの銃乱射事件の頻度と同じくらいに思えてくる。
そしてどうやら学校教師たちにとって、このプールの水の管理というのはけっこうな負担となっているらしい。
これは教師でない人にも容易に想像できることで、たとえ重労働ではないにしても「水を止める」のを忘れちゃいけないというのは、かなりの心理的負担になるものである。
私だったらこういう仕事、「ぜひ無くしてほしい仕事」に文句なくラインナップする。
そこでたちどころに思い浮かぶのが、例の世間を席巻する流行語「DX」である。
私など、この「プールの水の管理」こそ学校におけるデジタルトランスフォーメーションの出番だと、真っ先に思えてしまうのである。
もちろん私は、その手の機械やシステムに詳しいわけでも何でもないが――
しかしやはり、プールの水を入れ過ぎないよう自動ストップする装置というのは、そんなに難しい技術じゃないだろうと思うのである。
素人の浅知恵と言われればそれまでだが、ほとんどの家庭で当然に行われている「風呂の自動お湯張り」とそんなに変わらないんじゃないかと思うのである。
確かにそれは、DX化しようと思えば百万円単位のカネがかかるのだろう。
しかしまた、一度導入してしまえば、かなりの教員労力節減効果が見込まれるとも思うのだ。
ここに一つのビジネスチャンスがある、と考えるのは、やはり浅知恵であろうか。
そんなもの見込みがあるなら、とっくにどこかの企業が開発して売り込んでいる――
と考えるのは、はたして本当なのだろうか。
私には、電子黒板の導入より「プールの水止め自動制御化DX」の方が、より直接的な便益を学校へ提供すると思えるのだが……