プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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女性プロゲーマー「身長170cm以下の男に人権なし」-女心のキモさについて

 2月15日、女性プロeスポーツ選手「たぬかな」という人がライブ配信中、

「165cmはちっちゃいね。ダメですね。

 170ないと、正直人権ないんで。
 
 170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら、生きていってください。

 骨延長の手術を検討してください。『骨延長手術』で調べてください。

 170あったら人権がちゃんと生まれてくるんで」

 と発言した。


 また、視聴者からのコメントに対しては


「ほんまちっちゃい男に人権あるわけないだろお前、調子のんな。

 こっちはね、チビにはきちぃんだよ。

 でも、言わせて。あたし、デブとハゲには優しいから」

 
 と応じた。

 もちろんというべきか、彼女は即日謝罪した。


「配信の内容をヘイトスピーチだと指摘されました。

 そういう意図ではありませんでしたが、不快に思われた方が多いようなので撤回します、すみませんでした。

 高身長が好きって言いたいだけでした…いつもの配信の身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました、ごめんなさい~…」

 という言葉で、である。

www.j-cast.com


 さて、ここでまず思うのは――

 こんなことをライブ配信で言ったら、ヘイトスピーチ扱いされるかも、後日謝罪を要することになるかも、とも思わない精神のキモさである。

 何だかこれ、ライブ配信

「オレって痴漢が好きなんですよ。

 あの声を出せない相手をまさぐるのがいいんですよね~」

 とかいうことを言ってしまう男のキモさと、ほとんど等価ではあるまいか。

 そしてもちろん、これが彼女の本心であることは言うまでもない。

 謝罪は、しょうがないからしただけだというのが、これほど謝罪の文面に滲み出ているのも珍しい例だ。

 
 ところで本題は、この女性たちが「男性の低身長」に抱く心である。

 「付き合ったり結婚するのは、自分より背が高い男じゃなきゃ(どうしても)嫌」

 というのは、世間一般の女性に広がっている「女心」とされている。

 いや、身長だけではない……

 「学歴も年収も自分より上の男じゃなきゃ、恋愛対象・結婚対象にならない」

 というのも、どうも女性に普遍的な気持ちのようなのだ。

 これについては、以前にも記事を書いたことがある。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com


 

 さて、この女性が「自分より上」の男性でないとダメ、と思う執拗な感性について、どう思うべきか。

 おそらく世の女性のほぼ全員が、男女平等を真実かつ正義だと思っているはずである。

 もちろん人の心の中なんてわかるわけがない、とも言えるが――

 これについては心の底から純粋にそう思っている、と断じてもいいのではないかと思う。

 「女は男より下(であるべき)」なんて話を聞けば、女性たちのほとんど全ては本気で怒るか不快に思うはずである。


 しかし、にもかかわらず、こと自分が交際したり結婚したりする相手は「自分より上」の男でなければ嫌だ、というのはなぜなのだろう。

 そうでなければ「尊敬できない」というのは、どういう言い分なのだろう。

 これは普通に考えれば、「男女平等はタテマエで、ホンネは男が上にあるべきだ」と女性たちは考えている、ということにならないか。

 違うだろうか。


 もし「男女平等」と「男が上であるべき」という絶対矛盾の2つの心が、共に本心であるならば―― 

 それが真の女心というものだとするならば――

 女心というのは、実に奇怪で奇妙で不可思議なものだと誰もが思うに違いない。

 いや、そんなものは通り越して、「キモい」とさえ言うべきである。

 まともな人間なら、いったい誰がこんなキモい心と触れ合おう、交わろうなどと思うだろうか。

 こんなことでは、女性恐怖症の男性が多いというのも不思議ではない。

 むしろそれは、まっとうな感性のなせるわざだという気がする。


 ところで、多くの女性たちは「チビ・ハゲ・デブ」の男性は恋愛・結婚の対象外にしているようだ。

 たぬかな選手はチビが嫌いでデブとハゲには優しいから、と自分で言っているが、しかし多くの女性は(内心では)デブとハゲにも優しくない、というのが普通らしい。

 もちろん低収入・低学歴(これは低能力、という受け止め方になるのだろう)も同じである。


 これは推測なのだが、なぜそうなのか匿名インタビューしてみれば、こうなるのではないだろうか……

「いや、アタシ自身はいいんだけど、生まれてくる子どもが遺伝でそうなったら可哀想だから――」

 というようなものに。

 これだけでも色々ツッコミどころはあるが、最も気になるのは、

「子どもに遺伝するのは、父親の成分だけではない」

 という、あまりにも当たり前な点である。

 子どもに母親の成分が遺伝することは、大いにあり得る。

 高身長の男性と低身長の女性の子がみんな高身長ではないのは、むろん「女性のせい」になる。

 となると当然、男の方も、低収入・低学歴・低身長の女性は恋愛・結婚対象外にして何のおかしなこともない。

 たぬかな選手は身長151cmだそうだが、これは成人女性にしても相当に低い方だろう。

 よって遺伝的観点から見て、対象外にして然るべきことになる。

(たぬかな選手自身の言い方を借りれば、「人権はない」。)


 この結論は、はたして間違っているだろうか……