プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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「眞子さま結婚確定」で皇室が「上級国民」扱いされる日

 『女性自身』の2月25日記事によると、眞子さまが小室圭 氏と結婚するのは既に確定、よって新居探しも始められているという。

(⇒ 女性自身 2021年2月25日記事:眞子さま始めた小室さんとの新居探し 都心タワマンが最有力に)

 私としては基本的に、結婚するなら(したいなら)すれば良いと思う。

 しょせん他人の家のことであるし、皇族といえどももちろんただの人間である。

(ただの人間でない人間、というのはこの世に一人もいない。)


 しかし皇室のイメージ、国民からの支持という観点から言えば、もちろんこれはダメージである。

 眞子さま夫妻が都心の高級タワーマンションの一室を買って住むとか言うのは、確かにセキュリティのことを考えれば妥当性がある。

 しかしその原資が、税金であるということはどう考えてもネックである。

 何でも現上皇の長女である黒田清子さん夫妻(夫は東京都庁職員)の場合は、1億円超のマンションを購入して住んでいるらしいが――

 清子さんには1億5,250万円の一時金が支給され、マンション購入費の3分の2は清子さんが現金払い、残りは夫がローンを組んだとのこと。

 そして、
 
眞子さまの場合は、一時金は約1億4千万円になるとみられます。

 小室さんも、ニューヨーク州の弁護士資格を取得して帰国すれば給与もアップするでしょう。

 ローンを組んで、マンション購入費の一部を小室さんが負担することは十分に可能ではないでしょうか」

 だそうである。

 
 私はこういう話を聞いて、「いいなあ、特権階級は」とほんの少しも感じない人というのは、そうとう感性がない人だと思う。

 もしくは、自分をも欺くウソツキだと思う。

 ただ、これは難しい面もあって――

 もし皇族女子が「高額新居も何もかも自力で払える大金持ち」と結婚したとすれば、それはそれでやっぱり「いいなあ、上流階級は」と思うに違いないのだ。

 その意味で皇族女子の結婚というのは、どうやっても特権階級扱いされるという「詰み」みたいな側面がある。

 ただ、それを考えてもなお、今回の眞子さま&小室さんの結婚というのは、太平洋戦争の敗北以来の皇室の危機を招く可能性マンマンではある。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com


 一言で言って、今後の皇室は、国民から「上級国民」と見られるようになりかねない。

 もちろん「皇室は国民の中でも上級に決まってるだろう」というような、素朴な意味ではない。

 「上級国民」とは、「罪を犯しても処罰が軽く済む人」「何をやっても忖度でお目こぼしをもらう人」という悪い意味である。

 つまり、昔の「特権階級」の今風の言い方である。

 皇室は、そして皇室の女子と結婚する人は今まさに、多くの国民からそんな風に見られようとしている。


 いったい小室圭さんが「ニューヨーク州の弁護士資格を取得して帰国する」のが現実のものとなったとして……

 それを「ゲタを履かせてもらった」「忖度してもらった」「特別待遇してもらった」と思わない人が、この世にいるものだろうか。

 彼の同僚で、彼と接する人の中で、「こいつ、上手いことやりやがって」「配慮してもらいやがって」と思わない人がいるなんて、あなたには信じがたいことではなかろうか。

 
 正直、今回の結婚話で、日本皇室の寿命は20年くらい縮まったのではないかと思える。

 この一連の騒ぎの中で「反皇室」の心理になった国民は、何十万人もいるのではないか。

 だが、それでも二人の愛が強固なのなら、もはや何も言うべきことはない。

 というか、それでこそ真実の愛だと言うのにやぶさかではない。 

 「いかなる国も王家も、永遠ではない」という絶対法則に、日本皇室だけは当てはまらないというのはまずないことではあるし……