いったいマヤ文明は、どうなっているのだろう。
ここ数年、大発見のニュースがほとんど矢継ぎ早である。
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6月4日、イギリスの科学誌『ネイチャー』に載った記事によると――
米アリゾナ大などの国際研究チームは、メキシコはタバスコ州のアグアダ・フェニックス遺跡で、
紀元前1000年ごろに祭祀場として使われた基壇(南北1.4キロ・東西400メートル・高さ15メートル)を、レーザー測量と発掘で発見したという。
この基壇、増改築を繰り返され、紀元前750年ごろまで使われたと思われるとのこと。
(⇒ 読売新聞 2020年6月4日記事:マヤ文明の「最古かつ最大の公共建築」発見…紀元前1000年頃の祭祀場)
ちなみに、面積ではエジプトのピラミッドを凌ぐとして有名な日本の大山古墳(仁徳天皇陵。紀元後5世紀前半に築造)のスペックは、ウィキペディアによると次のとおり。
●最大長:840メートル
●最大幅:654メートル
●墳丘長:525.1メートル
●墳丘基底部の面積:121,380平方メートル
対する今回のマヤ遺跡基壇は、面積560,000平方メートル(南北1,400メートル×東西400メートル)。
その巨大さは、古代遺跡の中でも飛び抜けていると言ってよい。
そして紀元前1000年と言えば、世界では
●紀元前1046年、殷が滅んで周が建国。
などということが起こっていた。
ちなみに「古代遺跡」と言えば誰もが思いつく「モヘンジョ・ダロ」(現パキスタン)は、紀元前2500年から紀元前1800年にかけて繁栄した。
超有名なギザのクフ王の大ピラミッドは、紀元前2560年頃に築かれた。
これらに比べれば今回のマヤ遺跡基壇は1000年以上も「新しい」が、しかしそのスケールは信じがたいほどだ。
これはやっぱり、南米という新世界には、旧世界に勝るとも劣らぬ文明圏があったことを示していると言わざるを得ない。
(なんだか、中国よりも「進んでいた」感さえある。)
どうもマヤ文明、まだまだとんでもないものが見つかりそうな予感である。
知られざる、南米古代文明。
そしてまず間違いなく、「古代の宇宙人」説がまた盛り上がりを見せることだろう……