9月3日午後3時半過ぎ、北朝鮮の国営朝鮮中央テレビは「大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆の核実験に、完全に成功した」と発表した。
同日の正午過ぎには日本の気象庁が(北朝鮮北東部の)咸鏡北道・吉州郡・豊渓里(プンゲリ)でマグニチュード6.1の地震を観測したと発表しており、日本政府も北朝鮮が6回目の核実験を行ったと断定している。
(正確な場所は北緯41.3度、東経129.08度)
少なくとも過去の核実験の10倍程度の威力(ただし、メガトン級ではなくキロトン級のようだ)と見られる上、北朝鮮の主張では「電磁パルス(EMP)攻撃まで加えられる」らしい。
全くの偶然に違いないが、秋篠宮眞子さまと小室圭さんの婚約正式発表と同日の“暴挙”である。
しかしこれで北朝鮮は、また一歩破滅へと近づいたのではなかろうか。
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北朝鮮はICBM搭載用の核を持ち、EMP攻撃もできるようになる。
それがある程度の個数まで揃う前に先制攻撃しようというのは、ごく当たり前の発想である。
もちろん、いくらトランプ大統領のアメリカだからと言って、まさか北朝鮮へ一方的に先制攻撃を仕掛けることはあり得ないという見方はある――
それをやったらロシアや中国を筆頭に、ボロクソ批判されるに決まっているからだ。
(中国は今回の核実験に対し、厳しく批判しているが……)
しかし逆に見れば、アメリカが一方的に北朝鮮を攻撃したからって、ロシアも中国も批判はするがまさかアメリカ相手に核戦争に打って出るまでの度胸はない。
アメリカが北朝鮮に核攻撃をしない限り――いや、たとえしたとしても――、どこの国も口先の批判以外はできはしないことこそ「現実」である。
むろんロシアと中国にとっては、北朝鮮が崩壊して韓国が朝鮮半島を統一し、“アメリカの息がかかった”中規模大国が自国と国境を接することはイヤだろう。
別に戦争をするわけでもないのに、とにかくそれはイヤなのである。
北朝鮮自身にとってもロシア・中国にとっても、北朝鮮が大人しく?自国内で独裁政治だけやっていれば問題ないのだが――
そうもいかずに軍事力強化しか生きる道がないのが、北朝鮮の辛いところだ。
(経済の立て直しなんて、どうせムリである。)
今回の核実験で、アメリカによる北朝鮮への先制攻撃はますます現実味を強めている。
明日アメリカ軍のミサイルが大挙して北朝鮮を襲ったからって、別に驚くようなことではない。
(たぶん、表立って報道されない潜水艦部隊が北朝鮮付近に集結し、核施設ほか主要軍事施設をミサイル攻撃するのではないか?)
アメリカも(トランプも)北朝鮮を占領したいわけではないから、とにかく核兵器製造施設と長距離攻撃能力を失わせれば目的は達したことになる。
しかしついでに、この問題国家を始末するために金正恩らを首脳部を一挙抹殺することも考慮するだろう。
(それこそ式典なんかを狙うのがちょうど良い。)
さて、そのミサイル攻撃が成功した場合、韓国軍は一気に北進するだろうか。
どうも私的観測では、韓国軍は動かずに38度線を固守する(ように要請される)気がする。
北朝鮮の中枢部を葬れば、あとに残った北朝鮮軍は勝手に崩壊するように思う。
(王朝が倒れたのだから、戦意喪失に陥るはずだ。勧告もしないのに韓国軍へ降伏しに来るかもしれない。)
おそらく金王朝崩壊後の北朝鮮には、国連平和維持軍あたりが駐屯し――
(日本の自衛隊は加わらなくて良さそうだ。もちろん朝鮮半島の“国民感情”を理由にして……)
数年後に北の住民投票で、韓国との統一か新・北朝鮮建国かが決められるのではなかろうか。
それにしても、前回の第一次朝鮮戦争休戦(1950~1953)からは既に64年が経過している。
これはちょうど、昭和元(1926)年から昭和最後の64(1989)年までに等しい。
先の朝鮮戦争を戦った人たちからすれば、まさかこんなに次の戦争まで間が空くとは思わなかったろう。
そして先の朝鮮戦争が第二次大戦の延長型だったのに比べ――
第二次の戦争は、それとは似ても似つかない「スマートな」戦争になると思われる。
2017年中にアメリカが北朝鮮を攻撃する可能性は、50%を超えていると感じるところだが、さて……