プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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令和の「ただの人間宣言」-眞子さま結婚再延期も結婚の意志変わらず

 11月13日、秋篠宮家の長女・眞子さまは――

 もう3年も引きずっている(例の)小室圭 氏との結婚問題について、再度延期する旨の文書をマスコミに発表した。

 しかしその文書では、(自分と小室圭氏との)結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」とも書かれており――

 これほどまでにこの結婚話が国民から絶不評でも、なお結婚への固い意志を示している。

 もしかしたら我々は、ここに本物の愛を見るべきなのかもしれない……


 それにしても私は今から5年前、「次の天皇(即ち現天皇)は、秋篠宮に対して強いコンプレックスを抱くことになるだろう」と記事に書いた。

 もう思い出すのも難しいかもしれないが、5年前の2015年当時――

 現天皇秋篠宮殿下では、ほとんど圧倒的に後者の方が国民の人気を集めていたはずである。

 現皇后の雅子さまは依然としてバッシング気味の扱いをされ、

 対する秋篠宮人気の疑いなき一助となっていたのは、眞子さま・佳子さまという「秋篠宮家美人シスターズ」であった。

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 しかし2020年の今、私の書いた記事は全く的外れであったことになる。

 現天皇雅子さまの人気は(まるで人が違ったように)高く、あの雅子さまバッシングはいったい何だったのか、プロレスラー内藤哲也なら「世間の手のひら返し」と呼んだに違いないだろう。

 そして逆に、秋篠宮人気は恐ろしいまでに下落した。

 その最大の原因が「眞子さま結婚問題」であることに、誰が疑いを抱こうか。

 
 私はこの「眞子さま結婚問題」は、「令和の人間宣言だと言えると思う。

 太平洋戦争の敗戦後、昭和天皇は自分は現人神でなく人間だという、「天皇人間宣言」を行なった。
 
 そして令和の今、皇族の眞子さまは、皇族もその家族も「ただの人間・そこらの人間だという宣言」を、国民に向けて何年も行なっているに等しい。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com

 

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 これは、皇室の将来に非常に暗雲を投げかけるものだ。

 現天皇が存命中はいいとしても――

 次かその次の天皇になるとわかっている悠仁さまは、言うまでもなく秋篠宮殿下の息子で、眞子さま佳子さま姉妹の弟である。

 秋篠宮家の評判が激落している今、国民が「秋篠宮統」天皇の即位を、はたして祝福するものかどうか。

 むろん悠仁さまの即位は何年も何十年も先ではあろうが――

 しかし小室圭 氏が本当に眞子さまと結婚して弁護士にもなれたとして、

 その弁護士になれたのが「ゲタを履かせてもらった」という裏口入学的な見方をされるのは確実なので、

 これから何十年も日本国民は、そういう色眼鏡を外すことはないはずである。

 そしてその行き着く先は、皇室の廃絶――

 そこまで行かなくても、国民の間で廃絶議論が開始される、ということにもなりかねない。


 まさか日本の皇室が、日本国民の多数から拒絶・否定される……

 なんてことには絶対ならない、と思うなかれ。

 現にタイ王国では、あれだけ国民の崇敬を集めているとされていたプミポン国王が死去して新国王になった途端、反王室感情が盛んになっているではないか。

 大局的に見て、人類社会で君主制の旗色はますます悪くなっている、と言うべきである。

 おそらくイギリスでも、エリザベス女王の死去と共に同じようになるだろう。

 「愛が皇室を終わらせる」というのが、現実にならねば良いのだが……

 

スペイン名物「絵画・彫像の修復失敗」-ここにビジネスチャンスあり?

 「またしても」スペインで彫像の修復に失敗した、というニュースが入ってきた。

 今度は1923年製の銀行建物の女性彫像の顔であり、一目見て凄まじいまでの失敗だとわかる。

bijutsutecho.com



www.sponichi.co.jp



 この手のニュース、なぜかいつもいつもスペインばかりが発信源である。

 もはやこれ、スペインの国技ではないかと言いたくなるほどだ。

 上記引用記事中では、

> スペインで芸術作品の修復にあたっている団体からは「プロの仕事ではない」と厳しい意見が突きつけられた。

 と書いてあるから、一応その方面のプロはいるらしいのだが――

 しかしそういう「プロ」には依頼はせず、「絵が趣味です」「彫刻が趣味です」みたいな素人に依頼するという状況になっているようだ。

 それはなぜかと言えば、たぶんプロに頼むのは高いのだろう、と推測される。

 しかしそれは予算の都合で仕方ないとしても……

 本番前に「テスト修復」させて腕前を見る、ということくらいはして良さそうなものではある。

 いや、その人の腕前というのは、これまでにもうだいたいわかっているものではなかろうか。

 だからこそ依頼するのではないか。

 スペインには何か、そういう当たり前が当たり前でなくなるような、特殊な事情があるのだろうか……?


 それはともかく、ここにはビジネスチャンスがありそうな気はする。

 たとえば日本にもアメリカにも「修復のプロ」という人は何人もいそうだが、

 スペインで広告を打ってみる(スペイン語サイトを作ってみる)というのも一興だろう。

(とはいえ、そんなことくらいとっくにやっていそうなものだが……)


 あるいはまた、こういうことこそAIだの3Dプリンタの出番だと思うのは、素人考えだろうか。

 パソコンに元データを取り込んで肉付けし、そのとおり彫っていく機械というのはすぐにも作れそうだし、今すでにありそうなものだが、これも素人考えなのだろうか。

 むろんこれらには、それなりの費用がかかるだろう。

 だから、スペイン人の大半が「修繕なんかにそんなにカネはかけられない」と思っているのだとしたら、

 それが国民的合意のようなものだとしたら、もう何も言うことはないのであるが……

 

「次の大統領」はカマラ・ハリスである-トランプ敗北、バイデン勝利

 2020年のアメリカ大統領選挙は、現職のトランプ大統領共和党)が敗れ、オバマ政権での副大統領であったジョー・バイデンが勝利した。

 

tairanaritoshi-2.hatenablog.com



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 しかし、本当に勝ったのは誰であろうか。

 それはバイデン新政権で、アメリカ史上初の「女性」副大統領となるカマラ・ハリス氏(56歳)だろう。

 
 今回のアメリカ大統領選は、日本の田舎の町長選挙かと思うくらいの「高齢者対決」であった。

 バイデン氏は77歳、トランプ氏は74歳。

 これを制したのはバイデン氏だが、しかし彼に投票した人の9割くらいは思っているだろう――

 バイデンに2期目はない、4年後は81歳でまだ2期目を目指すなんて、なんぼなんでもあり得ない、と。

 それどころか、バイデン氏が任期中に自然死するかもしれないとも、3割くらいの人は思っているのではないか。

 もし任期中に死亡すれば、もちろんハリス氏が大統領になる。

 アメリカ初の女性大統領の誕生である。

 そしてバイデン氏が1期目の任期を全うすれば、その後継者となるのがハリス氏を措いて他にない、というのも共通認識と言っていいだろう。

 アメリカ初の女性大統領誕生を、ぜひ実現させよう……

 これは強力なアピールポイントであって、ハッキリ言えばハリス氏にはなはだ有利である。
 
 おそらく、ハリス氏自身は次期大統領になる気マンマンであろうし、バイデン氏もまたそういうつもりでいることだろう。

 よってたぶんこれから4年間、バイデン政権はカマラ・ハリス副大統領の活躍をアピールするものと思われる。


 我々日本人は、「日本史における女帝とは、たいていの場合は中継ぎであった」ということを聞かされている。

 しかし今のアメリカの場合、女帝誕生の中継ぎになるのは、高齢のバイデン氏である。

 バイデン大統領の政治手腕は、私にとって未知数だが――

 彼がアメリカ人からも内心「中継ぎ大統領」と思われているのだろうことは、何となく想像できる。


 次回、2024年の共和党大統領候補が誰になるかは、全く予想できない。

(しかし、トランプほどインパクトのある人物を担ぎ出すのは、とても難しいことだ。)


 だが、民主党大統領候補がカマラ・ハリス氏だということは、ほぼ100%一致した見方ではなかろうか。