プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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芸能界&プロレス界に感染拡大-2019年以前の映像は、「時代劇」になるかもしれない

 8月15日は終戦記念日

 しかし今年は終戦記念日どころじゃないというのが、一般的な日本人の共通認識ではなかろうか。

 コロナ感染拡大の第二波は、第一波より明らかに大きく悪化している。

 特にその印象を強めたのは、8月13日~15日に明らかになった、芸能人4名の「まとめて感染」事例だろう。

 即ち、

極楽とんぼ山本圭壱(52歳)8月13日判明

品川庄司庄司智春(44歳)8月14日判明

●ココリコ・遠藤章造(49歳)8月15日判明

じゃぴょん桑折(47歳)8月15日判明

 の4名である。

 この4名は「軍団山本」を構成しており、8月8日には(今までもやっていたとおり)YouTube放送のため集まっていた。

 じゃぴょん桑折は例外だが、彼らはいずれも(地上波テレビをほとんど見ない)私でさえ名前を知っている、知名度のある芸人である。

 そしてこの他にも、「ある程度誰でも知ってそうな」知名度のある芸能人がコロナ感染していることは、ご存じのとおり。

 その数の多さは、第一波の時とは比較にならないほどだ。

 日本における「コロナ第一波」の象徴は、志村けんの死であった。

 しかしそれよりずっと規模の大きい「コロナ第二波」の象徴は、どの芸能人・有名人の死になるだろうか。

 もしかしたらそれは、一人ではなく複数かもしれない。

 となると、世論の反応も非常に大きくなり――

 今は頑な?にその姿勢を見せていない日本政府も、再び外出自粛要請やロックダウンにまで至ってしまう可能性も、大いにありそうである。


 さて、プロレス界においても、今回の第二波の方がはるかに「被害」は甚大である。

 第一波のときは、プロレス界は(知られている限り)一人も感染者を出さなかった。

 しかし第二波では既に、

●WAVEの宮崎有妃

●2AWの吉野コータロー

●スターダムの選手1名

 の陽性が確認されている。

 もちろんこれらの団体の今後の興行は、全て当面中止となった。

 これがどれほどプロレス界にとって大ダメージであるか、別にプロレスに興味がなくても誰でもわかる。

 ましてやコロナ死者でも出ようものなら、恐るべき事態となると言っていいだろう。

tairanaritoshi.blog.fc2.com


 コロナ第二波は、プロレスのみならず有人興行・集客産業の全てを窮地に追い込んでいる。

 「かつての日常」を取り戻すことは、少なくともあと1年くらいは期待薄だ。

 集客産業は、もしかすると多くの日本人の意識の中で、既に「オワコン」認定されているのかもしれない。

 そして我々はもう、2019年以前の映画やドラマやスポーツ映像・プロレス映像を、現実味のあるものとして見れなくなるのかもしれない。

 そこに当たり前に映し出される「密」の光景に、まるで時代劇や歴史ドキュメンタリーを見るかのような気分を味わうのかもしれない。

 「かつて、こんな時代があったのだ」という想いを、抱かずには見られない状態に……