6月15日、投開票日が7月5日の東京都知事選に、れいわ新選組の山本太郎(45歳)が立候補すると発表した。
今のところ立候補しそうなのは、
①現職の小池百合子
②立憲民主党・共産党・社民党の推す宇都宮健児(元日本弁護士連合会会長)
③N国党の立花孝志
④立花孝志の「ホリエモン新党」からの(同姓同名)小池百合子?
の4名である。
このラインナップを見ると、(現職の)小池百合子と山本太郎の争いになるだろう、とは何となく感じる。
普通なら野党3党の推す宇都宮健児が小池百合子と争うだろう、と見るところだが……
いかんせん宇都宮氏、「都知事選立候補のベテラン」というイメージが染みついている。
こう言っては申し訳ないが、「またあのおじいさんか」と、ほとんどの都民は思うのではなかろうか。
そしてもう一つ申し訳ないが、宇都宮健児と山本太郎であれば、少なくとも過半数の人は山本太郎に入れるのではなかろうか。
さて、山本太郎の発表した公約というのは、
●新型コロナウイルス対策で全都民に10万円を給付
●東京オリンピックの中止
が主で、ハッキリと「狙うのは選挙に興味がない人たち(無党派層)」と言ってもいる。
ところで今現在の東京都の推計人口は、1,395万人。
1,395万人×10万円=139,500,000万円=13,950億円=1兆3,950億円
である。
このカネをどうやって調達するかと言えば――
彼がよく言うように「国にカネを出させる(べき)」か、
もしくは東京都が地方債を大増発するしかないだろう。
多くの人は、この公約を「非現実的」だとして「またあんなこと言ってらぁ」「どうせ当選しないとわかってるから言えるんだろ」と感じるはずだ。
しかし真の無党派層は、財源をどこから持ってくるかなんて考えも計算もしないし、興味もわかないはずである。
そしてまた確かに、「やってやれないことはない」のだ、借金さえすれば。
もう一つの公約である「東京オリンピック中止」だが、これはアピールするところ大だろう。
世の中には(マスコミが煽るのと違って)、オリンピックなんて興味ない人は大勢いる。
さらに今のような社会情勢であれば、「オリンピックどころじゃない」と思っている人も大勢いる。
これは単なる当て推量だが、都民の3分の1くらいは――
オリンピックなんて(2週間程度の)お祭りに何百億円も使うなら、オレらに配ってくれと思っていることだろう。
同時に、外国からコロナを呼び寄せるようなこと絶対してくれるなとも思っているだろう。
なるほど山本太郎が当選することは、かなり厳しい。
しかし予想するに、「大健闘」はしそうである。
それがまた、彼の名声と支持層を拡大することにもつながりそうである。
思い切ってさらに予想してみると、彼の得票数は小池百合子の2分の1から3分の2の間、くらいには達するのではなかろうか。