プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

配達員に「コロナ運ぶな」-学生さん、英語を学ばないと日本で働くしかなくなるぞ?

 このコロナ禍の中、少なくとも北海道では、運送・宅配業者へのヒドい仕打ちが目立って増えているようである。

(⇒ 北海道新聞 2020年5月18日記事:忙殺、罵声 涙の配達員 「コロナ運ぶな」除菌スプレーかけられた)

 

●感染防止で出社社員数を減らしているので配達に遅れが出ると、「待たせやがって」「なんで時間を守れないんだ」などと怒鳴られることが多い。

●複数の客に「ウイルスを家に持ち込まないで」と言われる。

●玄関での受け渡しを指定しているのに、玄関ドアを開けた客から「ちゃんと消毒してるのか」と、いきなり除菌スプレーのようなものを吹き掛けられる。

●ドアの隙間から奪い取るように受け取り、サインせずにドアを閉める客もいる。

 
 いやはや、まるで精神異常者である。狂人である。

 そもそも宅配を、自分から頼んでおいてこれなのだ。

 世の庶民の中にいかにクズが多いか、カスがはびこっているか、実感しない人がいるだろうか。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com

 
 
 ちょっと前まで欧米では、ちょっとした風邪で/風邪でもないのにマスクをかける日本人を「神経質すぎる」と笑っていたが――

 今こんなになって初めて「やっぱり日本が正しい」と評価されている、との話も聞く。

 しかし、上記のような精神異常者カスタマーの話を聞くと、やっぱり日本人には神経症の狂人が多いのではないかと、なんだか納得してしまうではないか。

 
 そしてまた、こういう狂人・精神異常者の相手をしなければならないのは、何も運送・宅配業者だけではない。

 およそ客商売(すなわち、ほぼ全ての業種)を仕事にしていれば、間違いなくこういうのを相手しなければならなくなる。

 日本人は(実は)仕事が嫌いで会社も嫌い、労働意欲は世界各国の中でも高くない(ついでに仕事の生産性も低い)、

 と知られてからずいぶん経つが、それはそうだろう。

 こんな精神異常者カスタマーの相手をして生き生きと働けるなんて、その方がよっぽど異常というものだ。

 いずれ、いや今もうすでに、日本人には「仕事すること自体が賤業」という意識が広まっているのではなかろうか。

tairanaritoshi-2.hatenablog.com


 さて、話は変わるようで変わらないのだが――

 学生の皆さんの中には、「なんでこんなこと勉強しなくちゃいけないのか」と思っている人が多いだろう。

 中でも英語について言えば、「どうせ普通に日本で仕事するぶんには使わないんだろ」と思っている人が多いだろう。

 そう、これは何十年も前の学生も、ずっと思ってきたことである。

 だが今の時代、「なぜ英語を学ばないといけないか」は、ハッキリとした答えがあると思う。

 その答えとは、

「英語ができなくちゃ、この日本でしか働けないぞ」

 というものである。

 この日本で働くしかないということは、精神異常者カスタマーの相手をすることから逃れられない、ということである。

 これは、英語を学ぶべき強力な理由ということになるまいか。


 なるほど、どこの国でも精神異常のカスタマーはいるだろう。

 しかし思うに、その精神異常者カスタマーに「物流は社会にとって重要な仕事。どうか理解してほしい、と訴える」なんていう「へりくだった態度」は、取らなくて済むのではないだろうか。

 
 日本は、顧客対応が異常なまでに行き届いていると言われてきた。

 それが美徳だと感じたり感激したりする外国人も、確かに多いだろう。

 しかしそれも、日本に住んで「働いていなければ」の話ではなかろうか。

 日本で一従業員・一社員として働いてみれば、たぶん彼らも「日本はキモい国」と思うようになる気がする。


 そう、学生の皆さん……

 英語を勉強しなければ、日本でしか働けない。

 このキモい国で、精神異常者カスタマーの相手をして日々働くしかなくなる。

 あなたのメンタルは、日々傷つけられる。

 一生、脱出の道はない。
 
 そう考えれば、英語の勉強にたいへん性根が入ることだろう。