プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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槇原敬之また覚醒剤で逮捕-薬物前科者は捜査機関にカモられ続ける

 2月13日、歌手の槇原敬之(まきはら のりゆき。50歳)が、「また」覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。
 
 自宅マンションで覚せい剤およそ0.083gを所持していた容疑であるが――
 彼は20年前の1999年にも、同じ容疑で逮捕されている。
(その時は、同性の「パートナー」と一緒だった。)

 なので、確かにビッグネーム(「世界に一つだけの花」の作曲者である)の芸能人の逮捕ではあるが、多くの人は「またか」「やはり」と感じただろう。
 もし「次に覚醒剤で逮捕される大物芸能人は?」と問われれば、多くの人が彼の名を思い浮かべたと思われる。
 むしろこのニュースで感心すべきは、初回の逮捕から20年を経てもなお彼がビッグネームで、その逮捕がトップニュースになるという点にあるのかもしれない。
 いや、彼に限らず――
 一般的に浮き沈みが激しいと思われている芸能人たちの、「選手寿命の長さ」に感心すべきなのかもしれない。
 特に、1980年代から90年代に名を売った芸能人たちの寿命の長さには、際立ったものがある。
 それは、あの田代まさしにも言えることである。

 ところで、麻薬捜査と言えば大変なものだという印象があるし、実際にもそうなのだろうとは思う。
 しかし反面、カンタンな面もあると感じずにはいられない。
 要するに、一度覚醒剤で逮捕された者を見張っておけば、いつか絶対また逮捕できる、という側面があるのではないか。
 特に、覚醒剤で逮捕後も芸能活動を続け、ネームバリューが持続している(つまり相当程度の収入がある)者に目を付けておけば……
 捜査機関はいつか必ずまたその者を逮捕できるし、世間にアピールできるという面があるのではないか。
 いわば覚醒剤の前科者は、捜査機関の美味しいカモである――とも言えそうだ。

 おそらく槇原敬之は、数年後か数十年かに、また逮捕されるのだろう。
 薬物依存は止められない。
 有名人で、逮捕後も活躍が続き、収入が得られているならなおさらである。
 そしてそれは、死ぬまで捜査機関にカモられ続けるという運命を意味している……