プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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川崎児童襲撃事件は「無差別殺人」ではない、「子ども選択殺人」である

 5月28日の朝7時45分ごろ、スクールバスを待っていた女子小学生16名とその近くにいた成人2名を、51歳の男が両手に包丁を持って襲撃し――

 うち女児1名と30代男性1名を死亡させたあげく、自らも首を切って自殺した。

(⇒ 毎日新聞 2019年5月28日記事:川崎・登戸殺傷 児童ら18人襲われ小6女児と男性死亡 確保の男も死亡)

 
 これに関してネットでは「過去にも無差別殺人」という見出しで、今まで起こった類似の事件を挙げている。

 しかしいつも思うのだが、それらの大半は「無差別殺人」ではない。

 あの池田小学校襲撃事件をはじめ、ほとんどのケースは「子ども選択殺人」である。

 無差別では全然なく初めから子どもをターゲットにしているのであり、報道機関はこういうところから「まず、名を正す」べきではあるまいか。

 今回の男も、早朝に家を出たときは近所の人にいつもどおり「おはようございます」と挨拶して素通りしたという。

 もうこれだけでも、「無差別」でないのは明々白々ではないか?


 これからは全てこの手の事件、「子ども選択殺人」「子ども標的殺人」「対子ども殺人」と呼ぶべきである。

 今回の犯人は自殺してしまったが、少なくとも外国では「子ども狙い」の犯罪者は、刑務所で刑務所仲間にヒドい目に遭うそうだ。

 はっきり言ってこういう事件を完全に防止するのは不可能だが、少しでもこういうことをやろうとする人間を抑止することができれば、と思うのである。