プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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富田林逃走犯と同行の44歳(住所不定・無職)も「盗んだ自転車で日本一周旅行」で捕まる-ますます奇観な珍道中

 富田林署を脱走した樋田容疑者について記事をアップしてからわずか1時間ほど後――

 今度は、樋田容疑者と自転車道中を共にしていた44歳男性が逮捕された、とのニュースがあった。

 なんでも彼、今年の7月上旬から8月上旬、和歌山県橋本市で「何者かが盗んで放置していた」自転車を横領したという。

(つまり、盗まれた自転車をさらに盗んだ。)

www.sankei.com


 なんと超有名逃走犯と奇妙な二人旅を続けていたサイクリストは、盗んだ自転車で「日本一周旅行」をしていたというのだ。

 こんな展開はさすがに予想もしていなかったが、この44歳男性は「住所不定・無職」とされている。

 住所不定で無職なのに日本一周旅行をしようなんて……

 なんか俄然、樋田容疑者なんかよりこの人の方に興味が湧いてくるというものだ。

 この日本一周旅行というもの、ひょっとして「日本一周窃盗の旅」というものではなかったか。

 どうも人間として、この人の方がはるかに興味深く思えるのは私だけではないだろう。


 しかもこの人、樋田容疑者のことを

「一人で旅をしたかったのに、勝手に付いてきた。うっとおしかった」

 とか言っている。

 この人は断れない性格なのか、それとも樋田容疑者に断らせない雰囲気があったのか……

 
 だが二人は四六時中一緒だったわけではなく、

「別々に移動することもあり、その場合は事前に待ち合わせ場所を決めて再び合流していた」

 とあるのだから、割と簡単に樋田容疑者を振り払うこともできたと思うのだが、この点は不思議である。


 何にせよ、こともあろうに超有名逃走犯と関わり合いになってしまったのが、この人の不幸だった。

 こんなことさえなければ、「何事もなく」日本一周の旅を完了させることができたかもしれないのに――

(しかしその後の人生プランをどうするつもりだったのか、これも気になる。)


 それにしても脱走犯と窃盗(横領)犯が、共に盗んだ自転車でしまなみ海道や道の駅を通って旅を続けていたというのは、何か詩情すら感じさせるものがある。 

 ネットでよく「映画化決定」と言われることがあるが、これもまたその題材になりそうではないか……