プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

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車内で妻を何十発も殴り顔面判別できなくさせ殺す-「被害者学」の振興と普及

 8月28日午前中、49歳の夫が自家用車の中で23歳(妊娠8か月)の妻を1時間にわたり何十発も殴り――

 顔面を判別できなくなるまでにして、お腹の胎児とともに死亡させた、

 という凄惨極まる事件が北海道であった。

headlines.yahoo.co.jp


 まず思うのだが……

 49歳の夫は体重100キロくらいある巨体だったそうだが、それでも「車の中で」相手を何十発も殴って殺すというのは、かなり難しいのではないか。

(車の運転席に乗ってシミュレーションしてみれば、その難しさがわかるかもしれない。)

 もしかしたら23歳の妻は、殴られた衝撃で気を失いかけたか、それとも心理的な要因によって、ドアを開けて逃げることすら考えられなかったのかもしれない。


 そして次に思うのは……

 この激発性に違いない男、妻を殴ったのはこれが初めてじゃ絶対ないだろうということである。

 49歳と23歳という組み合わせもそうなのだが、世の中にはこの手の暴力男と別れられない――

 いや、それどころか、別れたとしても次に付き合う男はまたまた暴力男・ダメ男だ、という女性が非常に多いようなのだ。

 きっと世の中には、ロクでもないクズ男を、まるで好むかのように選ぶ女性がゴロゴロしているのだろう。

 こう言っては何なのだが、今回殺害された女性も、その一人だった可能性がものすごく高い。

(こう思わない人って、世の中に何人いるのだろうか。)


 それにしても、通り魔殺人・無差別殺人は別として――

 こういう「身内の殺人」の犠牲者については特に、「殺されやすいタイプの人とはどんな人か?」という「被害者学」を研究するのが重要に決まっている。

 被害者学という学問領域は、れっきとして存在しているのである。

 しかしながら当然ながら、少なくとも日本では「こんな研究をしてます」とはおおっぴらに言えない。

 「イジメられっ子になりやすい人はどんな人か?」なんて研究をしてますなんて、世間の反応が怖くてとても言えないからである。

 
 だがやっぱり、こういう研究は大いにやるべきで、しかも広めるべきではないだろうか。

 そうすればたとえ生まれつき「殺されやすいタイプ」の人であっても、こういう行動・反応をしちゃいけないんだ、と意識するようになるだろうからだ。

 そうなれば、こういう悲惨な異性遍歴や死に方をする人も、かなり減らすことができるのではないだろうか。