3月18日、ロシアで大統領選の投開票が行われ、現職のウラジミール・プーチン(65歳)が75%超を得票し圧勝した。これで任期も2024年まで延びた。
もちろんこんなのは当たり前のことであって、誰もたいして興味は湧くまい。
「ふーん、ま、そうっすね」と思うくらいのことである。
要するにロシアは、(いまだ)土人の国なのだ。
習近平が「終身支配」できるようにした中国も、金王朝の世襲支配が続く北朝鮮も、みんな土人の国である。
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むろんわが日本もロシアと同じ “先進土人国” なのだが、森友学園の文書書き換え問題で政権が揺れる日本の方が、まだしも政治的に近代化していると言えるのだろう。
どうやらロシアも中国も北朝鮮も、どうでもこうでも「皇帝や専制君主が君臨する」方向に行ってしまうようである。
これを国民性と言ってしまうのは乱暴かもしれないが、どうでもこうでも独裁者という名の土人酋長が誕生してしまう土地柄のようだ。
特にアジアではこの傾向が強く、共産主義でさえアジアに入れば専制君主制に変貌してしまうのが歴史的パターンである。
民主主義でさえ世襲制に変貌してしまうのが定番である。
(ロシアはたぶん、人種的にはともかくとして、精神的にはアジアにより多く属する国なのだろう。)
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折しもイギリスでは、元ロシア人ダブルスパイとその娘が神経ガスで襲撃され重体に陥るという事件があった。
イギリスはこれをロシアの犯行とみて外交官を追放し、むろんロシアは断固これを否定している。
しかしこの事件については、証拠なんて必要なかろう。もちろんロシアがやったに決まっているのだ。
「裏切って他国に亡命した自国のスパイを殺害する」というのは、ロシアのお家芸ないし伝統である。
そんなこと世界中の誰だって知っているのである。
これをロシアの犯行だと思わない人が、ロシア以外の世界に何人いるのか。
(少し前には、リトヴィネンコ暗殺事件というのもあった。)
とはいえ、そんなことされるとわかっていながらロシアの情報機関員は祖国を裏切り、亡命する。
そういう事件が引きも切らずに定期的によく起こっている。
このこと自体、「ロシアの諜報機関」というものが(イメージとは違い)そんなにたいした組織ではない、ということを暗示しているかのようだ。
そういえばロシアは、明らかに冷戦の「敗戦国」である。
今のロシアの前身であるソ連は、実際に戦争することもなく資本主義陣営に敗北し、いわば勝手に崩壊した。
これは考えてみれば、かなりダサい敗戦である。
そしておそらく “次の戦争” も、ロシアは勝手に崩壊して負けるのではないかと思われれる。
ついでに言えば中国も北朝鮮も、ネット検閲とか最高指導者の終身化なんていう土人じみたことをやっている限り――
文字どおり百年経っても「アメリカに勝つ」ことはないだろう。
巨大なる、土人の母なる大地・ロシア……
その土人性が薄まらない限り、ロシア国民はいつまで経っても敗戦国の宿命から抜け出せないだろう。
そしてこれは人ごとでも何でもなく、他ならぬ封建土人列島・日本に住む我々にとっても言えることなのである。