3月14日午後3時過ぎ、金沢市役所で無職・高畑潤一(33歳)が刃物を持参して市営住宅課を訪れ、市職員4人を刺傷した。
不幸中の幸いにして、全員意識はあり命に別状はないようだ。
さて、このブログで何度となく書いてきたことだが――
やっぱり接客サービス業というのは、メンタル面にとどまらず命の危険さえ決して低くない職業である。
そういう認識はもうずいぶん日本人の間に広まっているようなので、いずれ/すでに、そういう職が「賤業」と見なされるのは確実だろう。
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人と接することが多ければ多いほど、その職業は危険である。
そういう職業ほど、身も心も傷つけられる見込みが高い。
いずれ/すでに、親が子に「勉強しなくちゃ接客サービス業にしかなれないぞ」と言い聞かせる時代が来る。
接客サービス業の会社(市役所でもいいが)に就職すれば、本人や家族がお赤飯を炊くどころか「そんなところにしか就職できなかった」とガックリくる時代が来る。
医者や弁護士といった「最高級」レベルの職業でさえ、接客サービス業である限り賤業化の波から逃れることはできない。
実際、医者や弁護士が逆恨みとかされて殺されたり刺傷させられるのは、ちょくちょくニュースになっている。
もし現代の子どもが本当に「将来はYouTuberになりたい」なんて思っているのなら、その精神はむしろ健全と言うべきだろう。
人と接しないで画像投稿してればカネが稼げて生きていけるのなら、
人と接しないで株式投資だけして生きていけるのなら、
ましてや世間一般の賤業に従事するよりずっと大金を稼げるのなら、
そうなりたいと願うのは当たり前の話である。
確かに、今どき「人と接するのが好きです」なんて笑顔で言うのは、かえって世間に無知なアンポンタンと見られかねない。
たとえ就職活動用のトークだとしても、「人と接するのが苦ではないです」くらいに留めておくのが賢明かもしれない。
かつての中国人は、「まともな人間は兵士にはならない」と思っていたらしい。
しかし現代の日本人は、「まともな(上級の)人間は接客サービス業なんかに就かない」と思いつつある。
それが戦後70年の泰平の末、日本が到達しそうな社会の姿なのだろうか……