座間市のアパートで9人を殺し、その首を切って保管していた「首吊り士」こと白石隆浩(27歳)だが――
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その犯行動機は、主にカネらしい。「手っ取り早くカネが欲しかったから」というものらしい。
(殺害前にレイプもしていたようだが……)
これはまた、何と平凡な動機だろうか。
もちろん彼自身の破滅願望とか「殺しが癖になった」ということもあるのだろうが、まったくありふれた、平々凡々たる動機である。
賭けてもいいが、メディアや「犯罪心理学者」や大勢の一般人は――
この事件が、やむにやまれぬ性的衝動によるものだった(ら良かったのに)と思いたいはずである。
生首にキスしてたとか、フェ×チオさせてたとか、そういう展開を“期待”してたはずである。
やはり日本人には、欧米人の殺人鬼のような異常な生臭さを“期待”してはいけないのだろうか。
日本人はまだまだ欧米化しきれてなく、こういう分野では淡泊なままなのだろうか。
何だかこの「ガッカリ感」を埋めようと、世間では様々なウワサや憶測が飛び交いそうである。
もっとグロく、闇深く脚色しそうである。
しかし基本的にはこの男、やっぱりつまらない(「面白くない」)凡人殺人犯ではないだろうか……