プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

恋愛・結婚・子育ては、「他に特にやりたいことがない人」がすることになった?

 恋愛・結婚・子育てをするには、何かを犠牲にせねばならない――

 その犠牲にするものとは趣味への(資金的・時間的)投資であったり、キャリアアップの計画であったり、人によって千差万別。

 いやまったく、もしそれらを本気で追求するつもりであれば、カネと時間がいくらあっても足りないだろう。

 とてものこと、限られた自分のリソースを恋愛等に費やす余裕はないはずだ。

 貴重なプライベートの時間を恋人と二人きりで過ごすことや子どもの世話をすることに割くなど、もったいないと思うのがむしろ自然。

 ただでさえカネが足りないのに、それを家族に振り向けるなど、とても容認できないし暗澹たる気持ちになってしまうのもおかしくはない。

 自分一人でも心労は多いのに、このうえ心配のタネ(特に子ども)を増やすのは真っ平御免で賢くないと思われるのも無理はない。
 

 そして実際、こういった理由で結婚する気がないとか引き延ばしにしている人は非常に多いと思われる。

(しばしばそれは、「一人の自由を失うのが嫌」という言い方に集約される。)   

 記事のタイトルそのまんまではあるのだが、

 今や恋愛・結婚・子作り・子育てとは、「他には特にやりたいことがない人」がやることになってしまった面が間違いなくあると思う。

 

 すでに本ブログ記事で述べたように、恋愛も結婚ももう「人生でみんな歩むべき/歩むことになる本道」ではなく――

 世にあまたあるコンテンツまたは選択肢の一つになった。

 そして他のコンテンツの数と勢力(そしてハマり具合)は増える一方である反面、結婚等を選択しようとする魅力・圧力は減る一方になっているように思われる。

(⇒ このことについての記事は、本ブログ【プロレス・格闘技編】に入り、「恋愛離れと未婚率上昇の真因」でブログ内検索されたい。)

 
 してみると、恋愛離れ・非婚化・少子化の解決はますます絶望的だと思われるのだが――

 しかし一つ、解決のための突破口が人の心には存在する。

 それは、いかに恋愛嫌い・結婚嫌いの人であろうと、「自分の遺伝子を残したい」願望はほぼ確実にあるだろうと見込まれることである。

 ここにこそ、科学技術の介入する余地がある。

(続く)