プロレスリング・ソーシャリティ【社会・ニュース・歴史編】

社会、ニュース、歴史、その他について日々思うことを書いていきます。【プロレス・格闘技編】はリンクからどうぞ。

トランプ大統領

2021年は「遅れてきた世紀末」か-コロナ制御不能・アメリカ分断・北朝鮮核増強

2021年は明けたばかりだが、世界はまるで世紀末である。 コロナ情勢の悪化は留まることなく、日本では連日「感染者が過去最高値」を更新し、ついに1都3県に緊急事態宣言が再発令された。(1月8日~2月7日) イギリスの首都ロンドンでは市長が「コロナの感染…

「次の大統領」はカマラ・ハリスである-トランプ敗北、バイデン勝利

2020年のアメリカ大統領選挙は、現職のトランプ大統領(共和党)が敗れ、オバマ政権での副大統領であったジョー・バイデンが勝利した。 tairanaritoshi-2.hatenablog.com tairanaritoshi-2.hatenablog.com しかし、本当に勝ったのは誰であろうか。 それはバ…

トランプ「コロナウイルス武漢研究所起源説に自信あり」-2021年に戦争が起こる可能性

4月30日、アメリカのトランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、 「新型コロナウイルスの発生源(流出源)は、中国・武漢のウイルス研究所である」 という見解に「自信がある」、と述べた。 科学者は情報機関が調査中であり近く結論が出る、 今回のコロ…

アメリカ、ISIS指導者バグダーディ殺害を公表-時代は「核の抑止力」から「特殊部隊の抑止力」へ?

10月27日夜、アメリカのトランプ大統領は、イスラム国(IS、ISIS)の指導者であるアブーバクル・バグダディを米軍特殊部隊が殺害したと発表した。 私はこのトランプ大統領の発表を、スカパーのCNN-Jで見たのだが―― その同時通訳でさえ、「彼は犬のように、臆…

トランプ、グリーンランド購入をブチ上げ-またも限界突破した大統領

8月18日、アメリカのトランプ大統領は「デンマーク領グリーンランドの買収に関心がある。政権内でも協議した」ことを認めた。 (もっとも、「これは最優先事項ではない」とも言っている。) これに対してデンマーク側は、もちろん売却する気はないと一蹴した…

イギリス駐米大使「トランプは無能」外交公電がリークされる-こういうのはイギリスの伝統芸か?

イギリスの駐米大使であるダロック氏が、アメリカのトランプ大統領のことを「無能」「不適任」などと呼ばわった外交公電を本国に送っていたことが発覚したらしい。 www.cnn.co.jp 言うまでもなく、これは大問題である。 イギリスの駐アメリカ大使がアメリカ…

トランプは日米同盟を破棄したい-日本左翼は一丸となってトランプを支持するべき?

アメリカの事情通関係者によると、最近トランプ大統領は、 ●日米同盟は不公平だから破棄したい ●沖縄の普天間基地移転は、アメリカの土地を収奪して移住させる(インディアンのようなものか?)ことなのだから、日本にはカネで補償させたい なんてことを側近…

トランプ、NATOやめるってよ-日米同盟もまた冷戦の遺物か

アメリカのトランプ大統領は昨年、「NATO(北大西洋条約機構)なんてもうやめたい」と周囲に複数回漏らしていたという――ことが報道された。 (⇒ 時事ドットコム 2019年1月15日記事:トランプ米大統領がNATO離脱意向=周囲に複数回漏らす-報道) (⇒ WED…

フランス大革命ならぬ大暴動-欧州はトランプ化して再分裂する?

燃料税の引き上げをキッカケとしたフランス全土での暴動が、まだ収まらないようだ。 フランスの象徴とも言われる「パリの凱旋門」のマリアンヌ像も、一部が破壊されたとのこと。 headlines.yahoo.co.jp www.bbc.com さすがフランス、革命の母国、近代革命発…

アメリカ、INF(中距離核戦力)全廃条約から離脱へ-「第二のスターウォーズ計画」で次の仮想敵国・中国との新冷戦はまたアメリカの勝ち?

またまた「暴走大統領」トランプがやらかした―― と、世の中の大半の人は反射的に思うに違いない。 トランプ大統領は10月20日、ロシアとのINF(中距離核戦力)全廃条約から離脱すると述べた。 これは1987年にアメリカのレーガン大統領と旧ソ連のゴルバチョフ…

サウジのジャーナリストは生きたまま体を7分間切断されて死亡?-「ならずもの国家」から「ろくでなし国家」へ

先日も触れた、在トルコ・サウジアラビア大使館内でサウジの反体制派ジャーナリストが殺害されたというニュースだが…… 10月17日、トルコの親エルドアン政権派日刊紙「イエニ・シャファク」は、そのジャーナリストが「生きたまま指などの体を切断され、7分後…

サウジアラビア、自国の大使館内で自国ジャーナリストを拷問殺害?-アメリカはいつサウジと手切れるのか

トルコの最大都市(首都ではない)イスタンブールにある、サウジアラビア総領事館。 10月2日にそこへ入っていったサウジアラビア(ただし体制批判派)のジャーナリストであるジャマル・カショギ氏が―― なんと、その中で拷問殺害されたと伝えられている。 し…

史上初の米朝首脳会談・共同宣言-「非核化の費用は日本と韓国が払う」のアホらしさ

6月12日、シンガポールでアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩書記長が会談して共同宣言を出した。 アメリカと北朝鮮のトップが会談するのは史上初めてのことで、「歴史的会談」ともしきりに言われているが、私はこれ、別にたいしたニュースでもないと…

北朝鮮、核実験とICBM試射の中止を発表-素直に見ればこれは北朝鮮の敗北?

4月21日、北朝鮮は―― 「我が国の核兵器が完全であることが証明されたので、もう核実験もICBMの試射もやらない。 核実験施設も役目を終えたので閉鎖する」 と発表した。 これまでの姿勢を180度転換したもので、やや唐突なニュースである。 もっとも、「核兵器…

歴代最低大統領トランプ、「教師の銃武装で銃乱射事件を阻止」-人民武装権は狂気の沙汰か? 豊臣秀吉の刀狩りは正しかったか?

アメリカのトランプ大統領は、先日のフロリダ州高校での銃乱射事件の遺族らをホワイトハウスに招いて面会し―― 「教師を銃で武装させて銃乱射犯を阻止するという提案を、強力に支持する」と発言した。 www.bbc.com tairanaritoshi-2.hatenablog.com 普通の日…

アメリカの新核戦略とロシアの「大陸間核魚雷」-反核団体・被爆団体のマーケティング論

アメリカのマティス国防長官は1月19日にアメリカの新国防戦略を、2月2日に新核戦略を発表した。 従来の対テロ戦争から舵を切り、伝統的な国家間戦争に対応・回帰しようとする内容だという。 (⇒ Newsweek日本版 2018年1月22日記事:アメリカの新国防戦略、中…

トランプ大統領、エルサレムをイスラエルの首都と正式認定-これでアメリカの北朝鮮攻撃はないのか?

これはビックリである。 年の瀬も迫った今になって、今年トップクラスの大ニュースが飛び込んできた。 アメリカのトランプ大統領が12月6日、あの“聖都”エルサレムをイスラエルの首都だと公式に認定したのである。 www.afpbb.com markethack.net もちろんイス…

ケネディ暗殺機密文書、一部を除き全面公開-負け組のヒーローとしてのオズワルド

10月27日から、機密指定されていたケネディ暗殺記録の公開が始まった。 ただし一部の記録は依然非公開で、あと180日間で検討して公開するかどうかを決めるという。 この日の直前までトランプ大統領は「例外なしで全面公開する」気だったようだが、CIAとFBIの…

アメリカとイスラエル、揃ってユネスコを脱退-この両国が手切れする「第二次外交革命」は起きるのか?

10月12日、アメリカはユネスコ(国連教育科学文化機関)を脱退すると発表した。(脱退発効は2018年末) 次いでイスラエルも、その日のうちにユネスコを脱退すると発表した。 理由は、「ユネスコが反イスラエル的」であるからだそうだ。 www.newsweekjapan.jp…

トランプ大統領、初の国連演説で北朝鮮らを名指し非難-北朝鮮大使の前でその元首を「ロケットマン」と呼ぶ男

9月19日、アメリカのトランプ大統領は国連で初の演説を行った。 その内容は、まさにトランプ節全開のものであったらしい。 特に日本にとって大きいのは、「日本の13歳の少女が自国の海岸から誘拐され、北朝鮮スパイに語学を教えることを強いられた」と、北朝…

北朝鮮、過去最大の核実験成功&電磁パルス攻撃可能?-第二次朝鮮戦争は秒読みか?

9月3日午後3時半過ぎ、北朝鮮の国営朝鮮中央テレビは「大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する水爆の核実験に、完全に成功した」と発表した。 同日の正午過ぎには日本の気象庁が(北朝鮮北東部の)咸鏡北道・吉州郡・豊渓里(プンゲリ)でマグニチュード6.1の…

“プロレス大統領”トランプ、ツイッターでCNNをボコボコにする-既存メディアは「特権貴族階級」と見なされている

日本時間の7月2日、アメリカのトランプ大統領が自らツイッターにコラ動画を投稿した。 2007年のWWE「レッスルマニア23」でWWEのビンス・マクマホン・ジュニアCEOと自身とが“億万長者対決”した時の映像を用い―― マクマホンCEOの顔に「CNN」のロゴをかぶせた動…

北朝鮮の「特別重大発表」はICBM発射-アメリカの北朝鮮空爆はあるか?

7月4日、北朝鮮は「午後3時30分に特別重大発表を行う」と事前発表してから、「ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功した」と伝えた。 日本人にとっては、何とも新鮮味のない特別重大発表である。 プロレス界ではネタとして「特別重大発表があります」…

“狂犬大統領”トランプはバカなのか? その3 ではどんな人が大統領にふさわしいのか?

トランプは「大成功した実業家・経営者」である。 これほど統率力、指導力、実行力、“民間の経営感覚”を備えている職種は、他にないと思われる。 しかしそれでも大統領として向いてないなら、いったい誰が大統領に向いているのだろう。

“狂犬大統領”トランプはバカなのか? その2 「ドル高とドル安はどっちがいいのか?」という“愚問”

トランプ大統領の「ドルが強いのと弱いのと、どっちがアメリカ経済にとっていいことなのか?」が愚問だとすると、どう答えればいいのか。 また、「じゃあ自分は、どんな人が大統領にふさわしいと考えているのか」という問いに、人々はどう答えるのか。

“狂犬大統領”トランプはバカなのか? その1 ニュース化社会に適応した大統領

トランプ大統領は「バカ」で「狂人」なのか? そんなことがあり得るのか? トランプは現代というニュース化社会に極めてよく適応している。世界の耳目を集めることに成功している。 これが、スーパービジネスマンが大統領になるということなのか。

就任式でトランプは暗殺されず--イスラム国を「言うだけ番長」にするイメージ戦略

1月20日、ドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任した。 イスラム国(IS)はその就任式で彼の暗殺を「図っていた」そうだが、もちろん実施されなかった。 (⇒ 2017年1月19日記事:もしイスラム国がトランプを暗殺したら) もっともイスラム国は自ら暗殺を…

もしイスラム国がトランプを暗殺したら

イスラム国が1月20日の大統領就任式にトランプ暗殺を狙う? では暗殺が起こったら、誰が次の大統領(代行)になるのか。

リンダ・マクマホン、トランプ政権の中小企業局長に~プロレスと政治の不思議な関係

12月7日、トランプ次期アメリカ大統領の政権移行チームは、WWE(世界最大のプロレス団体)会長ビンス・マクマホン・ジュニアの妻であるリンダ・マクマホン(68歳)を中小企業局長に任命することを発表した。 これについて、感じたことをいくつか。 まず、こ…

キューバのカストロ、ついに死去-「アメリカが最も恐れた男」と「イメージの勝利」

2016年11月25日、ついにフィデル・カストロが死去した。享年90歳。 カストロは、国際社会における「最長不倒翁」だった。彼の名前と「キューバで革命した人」ということだけは知っている人にとって、「え、まだ生きてるの?」と思わせる男だった。 なにせ、1…